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いよいよ3日初日!コクーン歌舞伎『佐倉義民傳』出演者らが意気込みを語りました

コクーン歌舞伎『佐倉義民傳』出演者らが意気込みを語りました

 渋谷の街から常に新しい歌舞伎を発信し続けているコクーン歌舞伎。
 串田和美が演出を手掛けわかりやすく、面白く、そして人間味あふれるドラマとして見せる歌舞伎は1994年の第一弾より毎回進化を続けながら話題の舞台を誕生させてきました。そして昨年の記念すべき「15周年・第十弾」という節目を経て新たなステージへと進む2010年、第十一弾として上演されるのはコクーン歌舞伎待望の5年ぶりの新演目となる『佐倉義民傳』
 初日(6月3日)を前に、出演者が舞台への意気込みを語りました。

中村勘三郎
 このお芝居は、江戸時代、下総・佐倉藩という小さな藩で実際に起きた話を元にしています。宗吾様は、貧困にあえぐ農民とお殿様の板挟みに苦労し、「お前も政治という化け物に刃が立たなかったんだな」と言われながら、最後は磔(はりつけ)になって死んでいきます。
 小さな藩の中でも政治って大変なんだよ、人を動かすって大変なんだよ、そう感じながらも多くの人達が国を良くしていかなくては行けない、という思いを持って一生懸命生きていきます。若い人たちも含めて、多くの人にこの作品を見ていただきたいと願っています。

串田和美(演出・美術)
 今回のお芝居の中にはラップが出てきます。ラップと歌舞伎は表現の様式は違いますが、語って伝えること、演じて伝えるということは、同じように気持ちが伝えられると感じています。この作品では芝居の中でセリフやラップを通じて伝えたい思いは全て伝えました。こういう歌舞伎があっていいんじゃないかなと思っていますし、こうしてコクーン歌舞伎の歴史がどんどん繋がっていくんだと感じています。

中村扇雀
 お芝居では、お殿様と宗吾様の女房おさんを勤めさせていただきます。殿様は自分の言葉に責任を持たず、おさんは旦那様に命をかけて付いていきます。この2人は最初から思っている基準が違います。それをお客様がご覧になって、自分の今置かれているそれぞれの立場をお芝居に重ね合わせ、それぞれに善悪を思い、世の中がいろんな考え方で成り立っているという事を感じていただきたいと思っています。

坂東彌十郎
 もしかすると多くの方に嫌われてしまう役かも知れませんが、芝居が終わったあとは優しく迎えて下さい(笑)。今回歌舞伎の中にラップが入りますが、ラップはもともと庶民の力が源で、舞台でラップをすると、そういう庶民の力を、より強く表現できるように感じています。

中村橋之助
 ラップのお稽古を重ねるうちに、それが宗吾様の魂と一緒になり、舞台でみんなの心が一つになっていくのを感じています。ラップを通して、農民たちの苦しさ、人間の生きる苦しさをお客様たちにアピールできたら良いなと思っています。

笹野高史
(ラップ風に)歌舞伎は最高だぜぃ!(笑)

中村七之助
 ラップを上手くやろうやろうというのはかえって邪心になるとおもうので、気持ちを一所懸命にぶつけていきたいと思っています。

片岡亀蔵
 みんなでラップを舞台でやっていると、情熱がワーッと出てくる感じがします。自分の出番になると少しドキドキしてしまうので、本番ではもっとクールにやりたいと思っています。

コクーン歌舞伎『佐倉義民傳』出演者らが意気込みを語りました

▲ シアターコクーンのロビーでは、宗吾様ご本尊の宗吾霊堂(千葉県成田市)から出開帳もしております。

2010年06月03日

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