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勘三郎が「大阪平成中村座」での意気込みを語りました

勘三郎が「大阪平成中村座」での意気込みを語りました

 10月、11月、大阪城西の丸庭園にて、「大阪平成中村座」公演が2ヶ月連続で行われます。「江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方々に歌舞伎を楽しんでいただきたい」という中村勘三郎(当時勘九郎)の想いから、「平成中村座」は2000年11月に東京浅草にて誕生、以来日本国内にとどまらずNY、ベルリンなど海外へも渡り、この10年間常に話題の舞台を上演しています。

 大阪公演は2002年以来8年ぶり。大阪城の雄大な天守閣をバックに江戸の芝居空間が蘇ります。10月は『封印切』『俊寛』など古典を中心にした見応えある舞台を、11月は『法界坊』『夏祭浪花鑑』と人気狂言を上演。公演に先立ち、中村勘三郎が意気込みを語りました。

 平成中村座の舞台の後ろを開けたら大阪城の天守閣が見えるような場所でお芝居をやらせてもらえる、本当にありがたいと思っています。太閤様と初代中村勘三郎は、出身が同じ尾張・中村ですし、以前ドラマで秀吉様を勤めさせて頂いたこともあり、私も父(十七代目勘三郎)も太閤様が大好きでした。何より父が喜んでいる事と思います(笑)。まるで聖地で芝居をさせていただくような趣もございますから、いつも以上に濃い2ヶ月になるのではないかと思っています。

 「江戸の役者さんなのに、あんたはんは道頓堀の匂いがするね」と、大阪の方が声を掛けてくださったことがありました。とても嬉しかったですね。皆さんフレンドリーですし、僕と同じく少しせっかちで(笑)良く似ている大阪の方々の前で芝居をすると、とても熱くなります。その日その日を生きる事に喜びを感じながら、まるでお芝居の中で育っているような大阪の方々の前で芝居をするのはとてもやりがいがあります。

 10月、昼の部『紅葉狩』で、舞台の後ろを開けて紅葉や天守閣が見渡せたらとても綺麗でしょうね。夜の部『太閤桜』でも後ろを開け、本物の天守閣を観ながら「これが俺の作った城だ」っていうセリフを入れてみたいなと思っています。『俊寛』は金丸座の時のように、場内を舟が廻るような演出にすれば、中村座ならもっと良いんじゃないかなと思っています。中村座の空間を生かした色んなプランがありますが、まだお楽しみというところです。大阪での中村座なら・・・と一番初めに思い浮かんだ演目が『封印切』でした。忠兵衛は大好きな役です。さらに、橋之助さんが熊谷直実を勤める『熊谷陣屋』や、七之助が弁天小僧菊之助を勤める『弁天娘女男白浪』など、10月は古典を上演しますが、中村座で観るものと松竹座など大劇場で観るもの、どちらが好みですか?とお客さんに問いかけて見たいと思っています。

 11月はアメリカでも上演した、中村座ならではの演出の『法界坊』と『夏祭浪花鑑』です。いつものように後を開けた演出を考えています。これはもうたまらない舞台になると思います。やる前から私が嬉しくてしょうがないです(笑)。

 平成中村座が始まって10年になります。この劇場と一緒にいろんな場所に行かせていただきましたが、節目の年に、後ろを開けたら大阪城が見渡せるような素晴らしい場所でできるようになり、本当にありがたい、皆様のおかげだと思っています。

 江戸時代の大きさ、あの間口、そんな劇場で江戸時代と同じように試行錯誤をしながら、今現代に色々な事をやらせていただいている、それも平成中村座の魅力の一つではないでしょうか。同じ役者が同じ演技をしていても、きっと違う感じでお客様に受け取られるのが平成中村座です。皆様がどう感じてくださるか、10・11月と大阪城で待っています。ぜひいらしてください。

 「十月大歌舞伎 大阪平成中村座」
 「十一月大歌舞伎 大阪平成中村座」

勘三郎が「大阪平成中村座」での意気込みを語りました

2010年08月24日

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