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幸四郎『カエサル -「ローマ人の物語」より-』初日の舞台を終えて

幸四郎『カエサル -ローマ人の物語-』初日の舞台を終えて

▲ 左から渡辺いっけい、小澤征悦、松本幸四郎、高橋惠子

 10月3日(日)、松本幸四郎主演、『カエサル -「ローマ人の物語」より-』が初日をむかえ、松本幸四郎、小澤征悦、渡辺いっけい、高橋惠子が終演後、公演への想いを語りました。

松本幸四郎
 素晴らしいお客様に感激いたしました。登場人物が一生に一度しか発しなかった言葉を私たちはお客様に伝えています。お客様との一期一会の出会いを大切に勤めたいと思っています。

 寛容という言葉が、今の日本とカエサルの時代とでは重みが違うのではないでしょうか。365日戦争が続いていた、明日死んでしまうかもしれない時代に「寛容でありたい」なんて、とても僕には考えがおよびません。千穐楽になるまで寛容の心について考えてみたいと思っています。本当のリーダーというのは、偉大でも、大人物でもなく、寛容の心を持った人ではないでしょうか。

 カエサルという男が、2000年前にヨーロッパの基礎をつくるような考えを持っていたということを、今の時代、第一線で毎日を競争し、闘っている方々に見ていただきたいと思っています。ちょっと見失ってしまったり、解らなくなってしまいがちな事を、このお芝居が提示してくれるのではないでしょうか。お客様お一人お一人の心に、カエサルや他の役々の言葉が残ると思います。

 そして、共演者の方々が本当に素晴らしい。稽古の時からお芝居に没頭され、一人一人が千穐楽の日まで、毎日ルビコン川を渡る決意を持って舞台を勤めて下さっています。本当に素晴らしい初日でした。ありがたい事です。


小澤征悦
 凄く緊張していましたが、お客様の顔を見た時に守って下さっているという感じがして、落ち着くことができました。この舞台を通じて、共演の皆さんの芝居に対する真摯な姿勢を少しでも学びたいと思っています。こういう経験は宝物です。毎日心して挑んでいきたいと思っています。


渡辺いっけい
 幸四郎さんが段にのぼり、そばでブルータスが「民衆とはなんと移り気だ」というシーンがとても好きです。彼の言うセリフが、客席で見ているお客様の心にもつき刺さるのではないでしょうか。この「カエサル」は、まさに今の芝居、非常に面白い脚本だと思います。


高橋惠子
 お客様がとっても暖かい拍手を贈って下さいました。紀元前の話で、空間もとても広い物語ですから、そこを埋めるエネルギーを、普段の日常的なものより、もっと出さなければいけないなと強く感じています。

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2010年10月06日

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