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菊五郎、團十郎が大阪松竹座「團菊祭五月大歌舞伎」への意気込みを語りました

菊五郎、團十郎が大阪松竹座「團菊祭五月大歌舞伎」への意気込みを語りました

 5月大阪松竹座では、今年も「團菊祭五月大歌舞伎」が上演されます。「團菊祭」は、明治の劇聖と謳われた九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の偉業を顕彰するために昭和11年に始まり、戦後は昭和33年に復活、近年の歌舞伎座では五月興行の恒例の催しとして上演されてきたものです。そして昨年5月、道頓堀の大阪松竹座に初お目見得し大盛況を収めた「團菊祭」が、本年も大阪松竹座で開催されます。公演に先立ち、尾上菊五郎、市川團十郎が意気込みを語りました。

尾上 菊五郎
 昨年に続き大阪松竹座で團菊祭が行えることに喜びを感じております。今年も江戸歌舞伎のお芝居を團十郎さんとともにさせていただけて、こんなに嬉しいことはございません。昼の部では『極付幡随長兵衛』で水野十郎左衛門、夜の部は『弁天娘女男白浪』で弁天小僧菊之助を勤めます。皆様にもお馴染みの演目ですし、やはり大阪での「團菊祭」では家のものとして『弁天娘女男白浪』は一度やっておきたいという気持ちもありました。ぜひ大勢のお客様に来ていただきたいと思っています。

 千回近く勤めている弁天小僧ですが、これだけやると演技のことはともかく、68歳の私が17、18歳の弁天小僧に化けるのですから、とにかく若さ若さ!(笑)『幡随長兵衛』では、庶民と侍の意地、男と男のぶつかり合いを見ていただければと思っています。

 この度、東日本大震災という大変大きな災害がございました。被災された場所には、巡業で訪れた場所も多く、本当にやりきれない気持ちです。しかし5月には、阪神・淡路大震災を乗り越えられた関西の皆さんのパワーを逆にいただいて、良い舞台を勤めたいという気持ちでおります。関西のお客さんは熱く、いつも乗せられています。そしてこの関西の地でも「團菊祭」が定着し、これからもずっと続けていけたらと願っています。


市川 團十郎
 昨年、團菊祭を松竹座で開催させていただいたところ、大変多くのお客様に来ていただき、そのお陰で本年も浪花の地で團菊祭が行えますこと、本当に有難く思っております。今年は昼の部では『極付幡随長兵衛』の幡随院長兵衛、夜の部は『弁天娘女男白浪』で日本駄右衛門を勤めます。今回の「團菊祭」は、大変に面白い狂言が揃ったのではないかと思っています。

 昼の部の『極付幡随長兵衛』は、江戸の男伊達、風俗が舞台に具現化されていて大変面白いお芝居です。当時男の意地を通すには生死を懸けなければならなかった・・・今の私達もそれだけの覚悟が必要なのではないか、と時々思うことがございます。夜の部の日本駄右衛門は、東海道を浜松からずっと鎌倉まで支配下に収めたような大親分でございますので、そんな雰囲気が出せればと思っております。

 この度の震災に遭われた方々にお見舞いとご冥福をお祈りいたしております。5月大阪へ伺いましたら、皆様方のお力で盛り上げていただいて、是非、皆様のお力が東日本にも及ぶようにと、そんな願いを込めて舞台を勤めさせていただきたいと思っております。そして次のステップに進むことができるように、私共歌舞伎の世界からも微力ではありますが、世の中にアピールする事ができればと思っております。

2011年04月15日

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