大阪松竹座で古式ゆかしき「船乗り込み」

大阪松竹座で古式ゆかしき「船乗り込み」

 大阪松竹座では、7月3日(日)から27日(水)まで、「関西・歌舞伎を愛する会 第二十回 七月大歌舞伎」が上演されます。公演に先立ち6月29日(水)、出演する俳優らが参加し、恒例の「船乗り込み」がおこなわれました。

 午後2時から天満橋・八軒家浜船着場で行われた式典を終えた一行は船に乗りこみ出発。この日の大阪市は35.3度という、6月の観測史上初の猛暑日だったにも関わらず、大勢のファンが詰めかけ、先導の船からにぎやかなお囃子、川沿いから「松嶋屋!」「萬屋!」「大和屋!」と掛け声が響くなか、約50分かけて道頓堀川にかかる戎橋へ移動。俳優たちもファンに手を振って応えていました。

大阪松竹座で古式ゆかしき「船乗り込み」

 戎橋では「口上」が読み上げられ、俳優の名が呼ばれるたびに大きな声援がおこりました。続いて場所を移動して大阪松竹座前のセレモニーで、仁左衛門は「皆様からいただいた情熱を舞台にぶつけ、皆様にお返ししたいと思いますので、ぜひ松竹座におみ足をお運び下さいますようお願いいたします。」と挨拶。その後"撒き手ぬぐい"がおこなわれ、大変な盛り上がりをみせる中、最後は我當による大阪締めで賑々しく終了となりました。

 「関西・歌舞伎を愛する会 第二十回 七月大歌舞伎」公演情報は こちらをご覧ください。

大阪松竹座で古式ゆかしき「船乗り込み」

2011/07/02