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獅童が秋季巡業「松竹花形歌舞伎」への思いを語りました

獅童が秋季巡業「松竹花形歌舞伎」への思いを語りました

 11月1日(火)東京から25日(金)青森まで、16都道府県20会場で秋季巡業「松竹花形歌舞伎」が開催されます。演目は中村獅童が昨年2月、博多座にて初役で挑んだ長谷川伸の新歌舞伎の名作『瞼の母』と、赤坂の日枝神社の山王祭を題材とした人気歌舞伎舞踊『お祭り』。公演に先立ち中村獅童が意気込みを語りました。

中村 獅童
 『瞼の母』では番場の忠太郎を勤めます。昨年の2月博多座での公演から今回までの間に、玉三郎のお兄様と泉鏡花の作品で共演させていただいたり、他にも様々な大きなお役を勤めさせていただきました。そうして自分が経験してきた事や、普段感じとっている事が舞台に現れると思うので、自分がどれだけ成長したかをぜひ皆様に観ていただきたいと思っています。役者は楽しい思いをしたり、時には辛い思いをしながら見えないゴールに向って行く職業です。私も子どもの頃から目を閉じて、こんな役者になりたい、こんな芝居や映画に出たいと想像していましたから、忠太の「瞼を閉じてみると・・・」というセリフでは、様々な思いが込み上げてきます。このような素晴らしいお役を勤めさせていただける事に感謝し、舞台では一期一会の気持ちを忘れずに勤めたいと思っています。

 博多では、公演を観終わった地元の若い方々と屋台で一緒になる機会も度々ありましたが、みなさん「凄く面白かった」「こんなにわかりやすい歌舞伎があるとは思わなかった」と言ってくださいました。そうして若い方々にも受け入れられた事で、この作品をぜひもう一度やらせていただきたいと思うようになりました。今回の舞台も、幅広い世代の方々に観ていただきたいと思っています。それにしても、博多のお客様は熱かったですね。最後、花道から忠太郎が母親のことを見ているのですが、「追いかけろ!」とか「何で追いかけないんだ!」と、屋台で随分言われました(笑)。そうした熱い気持ちで観てくださっていたのは凄く嬉しかったですね。

獅童が秋季巡業「松竹花形歌舞伎」への思いを語りました

 同じお芝居を上演しても土地によってお客様の反応が違うのはとても楽しく、いろいろな土地でお芝居を上演させていただくのはとても有難いことです。その土地、その土地の皆さんと作り出す芝居の空気感を大勢の皆さんに観て体感していただきたいと思っています。歌舞伎を初めて観る方は、歌舞伎は難しいのではないか、意味が分からないのではないかと思うかもしれませんが、『瞼の母』ではセリフも全て理解していただけると思いますし、時代劇のお芝居をご覧になる気持ちで観に来ていただければと思います。また『お祭り』は江戸の風情のある粋な舞踊ですからきっと皆さんに楽しんで頂けると思います。今回、大先輩の秀太郎のお兄さんとご一緒させていただけるのもとても有難いことです。子役の頃楽屋をご一緒させていただいたり、とても可愛がっていただいた思い出が沢山あります。秀太郎のお兄さんがどんなおはま像をお創りになるのか私も楽しみにしています。

2011年09月09日

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