「平成中村座試演会」2回目公演は19日

shienkai_2236.jpg

▲ 『寺子屋』(左より)徳松の戸浪、扇一朗の武部源蔵、いてうの松王丸

shienkai_2259.jpg

▲ (左より)國久の千代、いてうの松王丸、隆松の園生の前、菅秀才、扇一朗の源蔵、徳松の戸浪


 12月15日、「平成中村座試演会」が行われ、名題、名題下の俳優が『菅原伝授手習鑑 寺子屋』を上演しました。

 試演会は「歌舞伎のみかた」からスタート。彌十郎による解説で、「梅王丸ができるまで」と題し、舞台上で梅王丸の丸ぐけの帯が、黒衣7人がかりで締められるところが披露されます。笠を被せる床山をはじめ、義太夫、三味線、つけ打ちと、歌舞伎の舞台が大勢の人によってつくられていることを紹介しました。梅王丸役の橋吾が、飛び六方で花道を引っ込んでいったん幕。

 『寺子屋』では大役を勤めるお弟子さんたちに、「音羽屋!」「成駒屋!」「中村屋!」と声がかかって、出や引込みには温かい拍手がおくられ、熱演にも拍車がかかります。途中、サプライズ出演もあり、舞台上の緊張感が客席にも伝わって、大きな拍手とともに幕が下りると、場内の皆さんもほっとひと息といった様相でした。

 「おたのしみ座談会」には8人が登場、無事に舞台を勤めた弟子たちに向け、扇雀が「まだまではございますが、こういう機会が大切。本興行でも大きな役につけるよう頑張ってもらいたい」とエールをおくれば、亀蔵も「お客様の前でやることが力になるので、ぜひご声援をお願いします」とご挨拶。さらに、『寺子屋』出演者の面々も登場して、反省の弁や2回目公演に向けての意欲や抱負が語られました。

 その2回目の試演会は12月19日。チケットは当日、劇場窓口でもお買い求めになれます。

「平成中村座試演会」
※時間は予定です

一、歌舞伎のみかた(4:30~5:00)
          坂東 彌十郎
          中村 橋 吾

   (幕間15分)

二、『菅原伝授手習鑑 寺子屋』 一幕(5:15~6:40)
      松王丸 中村 いてう
       千代 澤村 國 久
     春藤玄蕃 中村 福太郎
   涎くり与太郎 尾上 音三郎
     園生の前 尾上 隆 松
       戸浪 尾上 徳 松
     武部源蔵 中村 扇一朗

   (幕間10分)

三、おたのしみ座談会(6:50~7:20)
   (予定出演者)
          中村 扇 雀
          尾上 菊之助
          中村 勘太郎
          中村 七之助
          尾上 松 也
          坂東 新 悟
          中村 虎之介
          片岡 亀 蔵
          坂東 彌十郎

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
チケット
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■御観劇料
全席指定:3,000円(税込)

※平成中村座の窓口でのお支払いは現金のみです
※当日券はご予約いただけません

・終演後の臨時バス運行はございません
・会場に駐車場、クローク、コインロッカーはございません

平成中村座公式サイトはこちら

2011/12/18