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「大阪松竹座 壽初春大歌舞伎」全演目出演の海老蔵が意気込みを語りました

 平成24年1月、大阪松竹座では「壽初春大歌舞伎」が開催されます。公演に先立ち、昼の部『傾城反魂香』『修禅寺物語』『積恋雪関扉』、夜の部『通し狂言 雷神不動北山櫻』と、全演目に出演し、全部で八役を演じる市川海老蔵が意気込みを語りました。

 東京、名古屋、博多に続いて『雷神不動北山櫻』を大阪で上演させていただきます。もとになる作品の初演が270年前の大坂でしたので、大変嬉しく思っています。『雷神不動北山櫻』のうちの一幕であった『毛抜』『鳴神』『不動』それぞれの作品を勤めた後に、勧善懲悪の世界をさらに明確にした『雷神不動北山櫻』を2008年に創りました。再演を重ねるごとに作品も進化し、勤めさせていただく5役の中でも、悪である早雲王子の存在が大きくなってきています。本来は帝になれるはずの身分である早雲王子の持つ苦悩の叫び、悪の色気にスポットを当てることで、善との対比が明確になり、善と悪、両者がお互いに光を与え続ける・・・今の世代の人達にもさらにわかりやすくなったこの作品が、将来、次の世代に受け継がれ歌舞伎の財産になってくれるように、しっかり勤めたいと思っています。

 『傾城反魂香』の狩野雅楽之助は以前にも勤めていますが、『傾城反魂香』ではおいしい役、少しでも格好良くなれるように勤めたいと思っています。『修禅寺物語』の源左金吾頼家は、影のある悲劇の将軍、華やかさの中に、寂しさ陰りが必要です。初役ですが岡本綺堂の世界をきちんと勤めたいと思っています。『積恋雪関扉』の良峯少将宗貞も初役です。藤十郎のおじ様、父・團十郎と一緒の舞台に立てるのは本当にありがたい事です。こういう素晴らしい舞台に立ち、その時の舞台がどういうものであったのかを、次の世代に伝えていく事も自分の役目だと思っています。

2011年12月03日

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