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幸四郎ほか出演者が語る「第八回伝統歌舞伎保存会研修発表会」

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 前列左より染五郎、幸四郎、福助、後列左より錦一、錦弥、芝のぶ

 

 1月21日(土)国立劇場大劇場で、平成17年以来となる「伝統歌舞伎保存会研修発表会」が行われるにあたり、指導に当たった幸四郎らと出演者が、開催に向けての思いと意気込みを語りました。

 今回の研修発表会では、1月の国立劇場公演と同じ『三人吉三巴白浪』から「本郷火の見櫓の場」を、本公演の出演者である幸四郎、福助、染五郎ほかの指導によって、和尚吉三を松本錦弥、お嬢吉三を中村芝のぶ、お坊吉三を松本錦一が演じます。

 幸四郎が演目について、「『大川端』は勉強会でよくかかるので、歌舞伎の手法も浄瑠璃も入って、視覚的にもきれいな『火の見櫓』を選びました」と話すのを受けて、出演する錦弥は「黒四天で立廻りや櫓の返り落ちなどをやることは多いですが、夢にも思っていなかった和尚役で、しかも『大川端』だと思っていたら『火の見櫓』、これは大変なことになった」と、率直な感想を述べました。

 さらに、立役としての立廻りが珍しい挑戦となる芝のぶが「両花道は夢のよう。力を合わせて一所懸命やりたい」と抱負を述べると、錦一は直接、貴重な教えを受けることに対し、「聞き漏らさず、一つひとつ自分のものとして臨んでまいりたい」と、気持ちを引き締めていました。

 また、幸四郎は出演者3人をはじめとする歌舞伎俳優研修修了生について触れ、「研修修了生がいてくれるから、毎日、歌舞伎ができる。これは、先代又五郎さんの情熱の賜物」と感謝するとともに、腕のある俳優がのし上がっていけることで、歌舞伎の底力が発揮できるのではないかと述べました。そして、この研修発表会を機会に「もう一段階、役者としても人間としても登ってもらいたい」と、出演者に期待を寄せました。

 同じく指導に当たる福助は、「百ぺん聞くより、一度勤めることが大事と言われます。それだけでなく、教えて得ることがたくさんあり、自分たちも勉強になる」と話し、染五郎とともに、舞台に顔を出すことを約束。その染五郎は今回を「思い出づくりの会ではなく、即戦力の人たちによる、いい芝居をお見せすることを目指した公演」と位置づけ、注目してもらいたいと締めくくりました。

 そして、将来、芝居の芯になるべく勉強中の若手俳優に場を提供するという、この公演のもう一つの目的のために上演されるのが、新歌舞伎十八番の内『素襖落(すおうおとし)』。廣太郎、廣松、児太郎らが出演します。太郎冠者を演じるのは自主公演以来という染五郎は、「本公演につながることを目指し、後につながる、これからに希望をもってもらえる公演にしたい」と、抱負を語りました。

 なお、今後、3月公演では團十郎、三津五郎が、4月公演では仁左衛門、時蔵らが指導に当たって、同様の研修発表会が行われる予定です。詳細は決まり次第、お伝えします。


「第八回伝統歌舞伎保存会研修発表会」の公演詳細はこちら

2012年01月12日

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