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染五郎、七之助が意気込みを語りました~新橋演舞場五月花形歌舞伎『椿説弓張月』

染五郎、七之助が意気込みを語りました~新橋演舞場五月花形歌舞伎『椿説弓張月』

 5月1日に初日を迎える新橋演舞場「五月花形歌舞伎」の夜の部では、雄大でロマン溢れる三島歌舞伎『通し狂言 椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』を上演します。『椿説弓張月』は三島由紀夫が曲亭馬琴作の傑作読本をもとに劇化し、昭和44年の初演時には自らも演出を手がけた作品です。その1年後に壮絶な最期を遂げた三島にとって、この作品が最後の歌舞伎、劇作となりました。舞台は三島の壮大な世界観の中で展開し、巨大な船や怪魚、烏天狗や大猪をはじめ、歌舞伎ならではのスペクタクルを随所にちりばめた見どころ満載の作品です。

 初演では祖父・初世松本白鸚が演じ、再演では父・松本幸四郎が演じてきた源為朝を勤める市川染五郎と、白縫姫と寧王女(ねいわんにょ)を勤める中村七之助が初日を前に意気込みを語りました。

市川染五郎
 三島由紀夫さんの演出で、今回私が勤める源為朝を祖父(初世白鸚)が演じ、昭和44年に生まれた『椿説弓張月』、曲亭馬琴のこの大スペクタクルは、視覚的にも、聴覚的にも、大変楽しめる作品です。昭和62年父(幸四郎)が再演したとき、私はまだ14歳でしたが、その時に見た大仕掛け・・・荒れる船、降る雪、怪魚や馬の登場などがとても興味深く、当時「自分もこの舞台に出演したい!」と思っていました。その思いがようやく叶う今回、自分自身楽しみながら勤めたいと思っています。

 この作品は、祖父、父、そして平成14年の市川猿之助さんと、3度しか上演されていない作品ですが、「ああ、あの伝説の『椿説弓張月』ですね」と多くの歌舞伎ファンの方が良く知っています。それは上演されるたびに、大きなセンセーションを起こしていたからではないでしょうか。初演、再演当時の熱気を再現し、さらに今までを超えるような舞台を目指したいと思います。


中村七之助
 白縫姫を初演で勤められたのは、三島由紀夫さんに抜擢された坂東玉三郎のお兄さんで、その時大変な評判をとられ、今も出世作の一つと言われているそうです。玉三郎のお兄さんには様々なお芝居を教えていただいていて、こうして白縫姫を勤めさせていただけるのは本当に嬉しい事です。昼の部はロングラン公演最後の平成中村座に出演しております。昼は中村座、夜は新橋演舞場で歌舞伎の魅力が一杯に詰まった作品を皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。

染五郎、七之助が意気込みを語りました~新橋演舞場五月花形歌舞伎『椿説弓張月』

2012年04月30日

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