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勘九郎が語る『瞼の母』『雨乞狐』

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 9月1日(土)~25日(火)、大阪松竹座の「中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露 九月大歌舞伎」に向け、襲名披露を行う勘九郎が、公演への意気込みと出演演目について話しました。

楽しみな襲名披露公演
 「父が"育ててもらった"と言っている大阪で襲名できるのを楽しみしています。また、父が出られなくなったことをお詫びします。玉三郎のおじさまが"命がけで守る"と言ってくださった気持ちを強い糧にして、しっかり勤め上げたいと思います」と、9月の襲名披露への率直な気持ちを語った勘九郎。

 2月、3月と続いた襲名披露公演については「すごく楽しかった。ずっと踊っていきたい『鏡獅子』を踊らせていただき、大先輩が間狂言に出てくださった『土蜘』...。もう最高、ビバ襲名!ですよ」と言い、襲名披露公演をさまざまな経験を積む貴重なチャンスととらえている様子がうかがえました。

父、祖父の役を受継いで――『瞼の母』
 「父の忠太郎、宗十郎のおじさまのおはまで、僕が娘お登世をやらせていただいたとき(平成10年4月歌舞伎座)の記憶がすごく残っています。おじさまに事細かに教えていただいたことも、(そうは知らずに父の)忠太郎とすれ違うときの不思議な感覚も」。いつかやりたいと思っていた『瞼の母』。襲名演目の選定中に、玉三郎がこの作品を挙げてくれたとのことで、「尊敬する大先輩にそう言ってもらってうれしい」と、喜びが隠し切れない様子でした。

 忠太郎役は「父から習いますが、習う、という芝居ではなく、共演者とつくり上げていくもの。型があってないようなもの」で、その難しさは「母の面影を追いかけているため卑屈なせりふが多く、弱くなりがちですが、30過ぎてなよなよしていても気持ち悪いので、そのバランスの取り方」にあると言います。大阪では昭和53年11月中座以来、上演されておらず、「初めて見る方も多いと思うので、純粋に楽しんでいただければ」と話しました。

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やりたかった!――『雨乞狐』
 先代の勘九郎(現勘三郎)のために当て書きされた『雨乞狐』。襲名公演にリクエストしたのは本人で、「勘九郎になったら絶対やりたいと思っていた」と言います。「お客様の力がなければできない作品」だからこそ、「こういうテンションの高いものを、熱く盛り上げてくださる大阪でやりたかった」と明かしました。

 平成17年8月歌舞伎座、その翌年6月の博多座に続く3演目。「助走がなく、最初からテンションが高くて中盤にどっしりした踊りがあり、それで終わりと思いきや最後に...」と、とにかく大変な作品で、「本当に1日公演のためにつくられた作品だなと思いました」。さらに今回は、提灯役も演じることで、六変化で1か月踊ります。

 勘九郎はこのほか、「目指すところは父と三津五郎のおじさま」と言う『団子売』、「これが一番不安。どうやって出て行けば?」と、大先輩を前に少し困惑も見せる『女暫』舞台番に登場します。3年ぶりとなる勘九郎の大阪での公演、どうぞ、お楽しみに。

2012年07月26日

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