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菊之助が於岩稲荷で成功祈願

尾上菊之助 6月21日(金)、尾上菊之助が7月歌舞伎座『東海道四谷怪談』の上演を前に、ゆかりの地を訪ね、舞台の安全と成功を祈願しました。

 歌舞伎座新開場柿葺落「七月花形歌舞伎」の夜の部に上演される通し狂言『東海道四谷怪談』では、公演の前にお岩様の霊をなぐさめ、舞台の安全を祈るため、出演者らが関連のある寺社に参拝するのが習わしとなっています。梅雨空の中、巣鴨にある妙行寺、四谷の田宮神社と陽運寺を参拝しました。

 最初に訪れたのはお岩の墓のある妙行寺。明治時代に四谷から移転して現在は西巣鴨にあります。次に四谷の左門町にある於岩稲荷田宮神社に参拝し、最後に陽運寺の本堂にて営まれた法要で、舞台の安全と公演の成功を祈願しました。
尾上菊之助

初役のお岩様にかける思い
 参拝を終えた菊之助はほっとした表情を見せ、「舞台に向けて気合が入りました」と、気持ちも新たにした様子。玉三郎をはじめ先輩俳優に話を聞き、勘九郎から十八世勘三郎のやり方を教えてもらうなど、「心強い味方がたくさんいるので頑張りたい」と、初役への意気込みを語りました。

 菊五郎家では「『四谷怪談』のことを四谷様とお呼びして、夜には台本も開いてはいけない」というほど特別な演目としているとそうですが、菊五郎も祖父の七世梅幸も演じていないことから、「縁がないと思っていました」と菊之助。しかし、初演した三世菊五郎には以前から特別な思いを寄せていたと言い、「三代目ほど役の幅が広く、すべてが優れていた役者は当時、いなかったのでは。志は高いほうがいいと思うので、そういう役者になりたいと常に考えていました。今回はその三代目への挑戦です」と力強く語りました。

 三世菊五郎がつくり上げたお岩役は、再演で磨き上げられ、六世梅幸が詳しく書き残しています。「よく手順がついていて、計算しつくされている型なので、手順ではないところ、たとえば伊右衛門との関係、自分のおかれている状況をどう表現するかが大切になると思います」。そして、7月に向けての熱い気持ちを「人間の抱える闇、欲といったものを生々しく演じたい」という言葉に託しました。

 歌舞伎座新開場柿葺落「七月花形歌舞伎」は7月4日(木)初日、チケットはチケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2013年06月22日

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