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染五郎が語る「第三十回記念 四国こんぴら歌舞伎大芝居」

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▲ 左より、安孫子正松竹株式会社専務取締役、市川染五郎、小野正人琴平町長

 
 4月5日(土)~20日(日)に香川県の旧金毘羅大芝居(金丸座)で行われる 「第三十回記念 四国こんぴら歌舞伎大芝居」で、出演の市川染五郎が公演への意気込みを語りました。

市川染五郎

熱を感じてもらいたい
 昭和60(1985)年にスタートした「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は記念すべき30回を迎え、4回目の出演となる染五郎を中心に、20歳代の若手が多数出演して2本の通し狂言を昼夜でたっぷり見せる公演となっています。

 共演する若い俳優たちに、「とにかく、毎日出し切ってやろう。熱い思いでこの舞台をすごいものにしよう」と話していると言う染五郎は、「その熱を感じてもらえるように勤めたい」と気合いのほどを見せました。

 歌舞伎座新開場以来、7月、9月、そして来月と、同世代や若手花形俳優たちのなかで中心となって公演を引っ張っている染五郎ですが、「これからはどんどん若い人たちとの芝居が多くなっていかないといけない。この公演が、そのきっかけになれば」と、今回のこんぴら歌舞伎の重要性を強調しました。

新たな解釈で上演
 「第一部は『菅原伝授手習鑑』で、『加茂堤』から始まって、『車引』でこれぞ歌舞伎という錦絵のような様式美、迫力を感じていただき、『寺子屋』でじっくり、どっしり、そしてずしっと胸にくる芝居を」と、みどころを紹介した染五郎。第二部『女殺油地獄』は、「破たんした人間の芝居で、今回は与兵衛が捕まるまでを上演しますが、最後の解釈を変えてつくります」と、意欲的な取組みを見せることを話しました。

 「二十年来の不幸無法の悪行が魔王となって...」と、まるで殺しを他人事のように語る与兵衛を、「破たんした人間として前回(平成23年2月ル テアトル銀座)演じましたが、今回は、改心する与兵衛にしようと思います」と染五郎。与兵衛のせりふを懺悔と解釈し、「自分が悪いと気づき、引っ立てられる芝居に」と、構想を明かしました。

金丸座だからこその芝居を
 「楽屋にいると、舞台の生の音、お客様の反応が直接聞こえてくる。空いた時間の過ごし方まで、昔はこうだったんだろうなと思わせてくれる」。タイムスリップした感覚になると言う染五郎は、前回出演の『鯉つかみ』(平成23年4月)では、見どころとなる本水を使わず、スッポンやセリ、宙乗りなど、小屋の機構をフルに利用して「アナログを徹底的にやるのはここでしかできない」と、金丸座ならではの作品をつくり上げました。

 「今回の『女殺油地獄』でも、あの空間でできることがうれしく、また、花道を逃げて引っ込むところも臨場感を感じてもらえると思います。張りつめた空気、立廻りも含めて楽しんでもらいたい」と、再び、金丸座を活かした上演にすることを誓いました。

染五郎が語る「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

 「第三十回記念 四国こんぴら歌舞伎大芝居」のチケットは、2月25日(火)よりチケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売されます。

2014年01月22日

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