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巳之助、新悟、児太郎、国生、虎之介「八月納涼歌舞伎」への意気込みを語る

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前列左より、坂東巳之助、坂東新悟 後列左より、中村国生、中村虎之介、中村児太郎

 
 8月5日(火)に初日を迎えた、歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」に出演の坂東巳之助、坂東新悟、中村児太郎、中村国生、中村虎之介、若手5人の座談会が開かれました。『勢獅子』の稽古を終えたばかりで和やかな雰囲気の中、年長の巳之助さんのリードで楽しく話していただきました。

 ――皆さんそろってご出演の『勢獅子』、見ていただきたいのはどこでしょう。

巳之助、新悟、児太郎、国生、虎之介「八月納涼歌舞伎」への意気込みを語る

巳之助:僕は獅子舞と面の踊りを踊らせていただきます。新開場記念の『お祭り』(昨年4月歌舞伎座)では若い者だったのが、今回は鳶頭となり、しかも勘九郎さんと二人で踊らせていただく! お面を取ったとき、あっちのへたなほうが巳之助だったのね、とお客様に思われないように頑張ろうと思います。

巳之助、新悟、児太郎、国生、虎之介「八月納涼歌舞伎」への意気込みを語る

新悟:父(彌十郎)と踊らせていただくところがあり、9月の自主公演(「やごの会」)では一緒に踊るのですが、本興行では意外とないことなのでしっかり踊って、僕も、あっちの人へたねぇとお客様に言われないように頑張ります。

巳之助、新悟、児太郎、国生、虎之介「八月納涼歌舞伎」への意気込みを語る

児太郎:最初に「かっかれ」と言って皆で踊るところ、今回は新悟さんと国生、虎之介くんと僕が組んで皆で6組が踊るんですが、ここをしっかり合わせたいなと。新悟さんが彌十郎さんと組むところでは、僕は獅童さんと絡むのですが、そこも4人の息をぴったり合わせたい。その中では僕が一番年下なので、へたねぇと言われないよう一所懸命頑張ります。

巳之助、新悟、児太郎、国生、虎之介「八月納涼歌舞伎」への意気込みを語る

国生:僕は「かっかれ」と馬の踊りを踊らせていただくのですが、これまで年下の人と踊ることがあまりなかったのでこういう経験はありがたく、虎之介くんといろいろ話して息を合わせる、…というより、息が合うようになったらいいなと思います。あっちの人へたねぇじゃなくて、あっちのほうがうまいわね、と言われるように頑張ります。

巳之助、新悟、児太郎、国生、虎之介「八月納涼歌舞伎」への意気込みを語る

虎之介:まずは、振りをしっかり覚えないと先輩方の足を引っ張ることになるので、それだけはないように勤めたいです。年の近い児太郎さんと国生さんと一緒に踊れるのが楽しい。ですから、踊っているうちに自然と息も合ってくるのではないでしょうか。皆さんに追いつけるよう、元気よく頑張ります。

 ――では、記憶に残っている「納涼歌舞伎」の思い出は?

巳之助:『女暫』の太刀下、『つばくろは帰る』で弟子、『大江山酒呑童子』で四天王、そして『紅葉狩』山神。一日中歌舞伎座にいて一日中歌舞伎をやっている1カ月(平成20年)を過ごしたのは、初めてだったので強烈に残っています。

国生:その『紅葉狩』を劇場下手(しもて)の2階にあった照明室から見るのが僕は大好きで、勘九郎の兄の更科姫の引込みがかっこいいなと、毎日見に行っていました。納涼歌舞伎は夏休みでいつもより出していただくチャンスが多く、そのときも『三人連獅子』を扇雀のおじ様と父(橋之助)と踊らせていただきました。8月は夏休みと納涼、二つの楽しみがありましたね。

巳之助:『紅葉狩』と『三人連獅子』、一緒の年だったのか…。憶えてないものだなあ。

児太郎:僕は『蘭平物狂』と『仇ゆめ』が第二部だった平成16年。ずっとやりたいと思っていた繁蔵を、三津五郎のおじ様の蘭平でさせていただきました。その月は、次の幕の『仇ゆめ』にも出演していて、早ごしらえで禿(かむろ)になるんですが、『蘭平』の幕が降りると勘三郎の伯父の狸と毎日競争でした。その競争になんと一日だけ、僕が勝ってしまって。

巳之助:それはすごい!

児太郎:伯父は、翌日はとんでもないスピードに(笑)。子ども相手にも本気で毎日いろいろ言ってくださって、それも楽しい思い出でした。

虎之介:その勘三郎のおじ様がいない初めての納涼歌舞伎だった昨年が、僕の初めての納涼出演だったのですが、『春興鏡獅子』で胡蝶を踊らせていただいたとき、初日はなんとも言葉に表せない空気でした。幕が降りても獅子の精の勘九郎のおにいさんが全然動かなくて。納涼歌舞伎にかける思いが伝わってきました。

国生:そのとき僕は、福助の伯父と父の『かさね』を見てかっこよくて、いつかは僕も兄弟(宗生、宜生)や児太郎の兄とできる日が来たらいいな、とずっと思って見ていました。

新悟:僕は今は女方が多いですが、数少ない立役の経験はほとんど納涼歌舞伎なんです。先ほど話に出た『酒呑童子』でのことですが、中村屋のおじ様(勘三郎)にすごく怒られました。そのときは、何をおっしゃっていただいたのかもわからないほどだったのですが、今思えば、大変ありがたく、僕が成長するにはとてもいい経験になりました。

巳之助:僕らの世代は、もう納涼歌舞伎があるのが当たり前でしたけれど、こうして振り返ってみると、先輩方が本当にすごいことを続けてきたんだなと素直に思います。そして今年、僕は4役勤めて以来の各部すべての部に出演で、『勢獅子』のほか、獅童のにいさんと『龍虎』、父の『たぬき』にも出させていただけるのが非常にありがたいです。父とは舞台上ではすれ違いなのですが、獅童さんとは二人で一幕、ぜひこちらも見ていただきたいです。

児太郎:僕らからすると、巳之助にいさんが獅童のおにいさんと二人で『龍虎』の一幕をなさる、これはすごいことです。皆で続いていかないと。僕は『輝虎配膳』で唐衣をさせていただきますが、先月、秀太郎のおじ様に、時代物の大切さをいろいろ教えていただきました。また一つ引出しが増えるように、ひと月勤めたいと思います。

巳之助:そうですね、先輩方の胸をお借りして、僕らができることを100%出していく場としての納涼歌舞伎を、これからも続けていけるように頑張りたいです。そして、僕らが今、こうしてチャンスを与えていただいているように、今後も皆のチャンスになる公演であったら、と思います。

巳之助、新悟、児太郎、国生、虎之介「八月納涼歌舞伎」への意気込みを語る


 歌舞伎座 「八月納涼歌舞伎」は、27日(水)までの上演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売中です。

2014年08月06日

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