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巳之助が仮面ライダーと歌舞伎を語った「原宿シネマ」

巳之助が仮面ライダーと歌舞伎を語った「原宿シネマ」

▲ 左より、坂東巳之助、白倉伸一郎東映株式会社取締役

 12月14日(日)、東京 原宿で行われた映画上映イベント「原宿シネマ」で、坂東巳之助がゲスト館長として登場、『仮面ライダー THE FIRST』(2005)の上映とともに、仮面ライダーと歌舞伎について、トークを行いました。




巳之助が仮面ライダーと歌舞伎を語った「原宿シネマ」 「仮面ライダーとともに人生を歩んできたと言ってもいい」と、開口一番、巳之助の熱いライダー愛宣言から始まった上映イベント。毎回、ゲスト館長が自分が影響を受けた“人生の一本”を選んで上映した後、その映画への思いをたっぷりと語るのがこの「原宿シネマ」です。巳之助館長が選んだのは「仮面ライダー」シリーズで、その中の一本として映画『仮面ライダー THE FIRST』が上映されました。

 トークには、仮面ライダーシリーズの製作者、東映の白倉伸一郎氏を迎え、ディティールへのこだわり、製作、撮影のエピソードなどに、巳之助も興奮の面持ちで聞き入っていました。巳之助が3年前、TVシリーズに2話ゲスト出演した際の思い出話も飛び出し、「仮面をつけた途端、本当に仮面ライダーになるのがすごい。仮面をつける=変身することで、できること、出てくる力がある。そして素の自分を隠すことができる」と、話はさらに深まっていきます。

巳之助が仮面ライダーと歌舞伎を語った「原宿シネマ」

仮面ライダーの原点に歌舞伎あり
 話題が歌舞伎と仮面ライダーとの共通点に移ると、巳之助はまず見得に注目。「『車引』で桜丸が顔を初めて見せるところ、仮面ライダーの登場の決めポーズと似ていませんか」と問いかけると、白倉氏は、「映像はまだごまかしや技術も効きますが、間やポーズで“この人に注目!”と、演技で効果を出すのは歌舞伎以外にないのでは」と続け、世界でも人気の日本の特撮ヒーローものの文化に、歌舞伎の見得、名のりの流れがあることを指摘しました。

 「仮面ライダーとショッカー戦闘員の戦いは、歌舞伎の立廻りに端を発しているのではないか」と、巳之助が例に挙げたのは『蘭平物狂』奥庭での蘭平と花四天の大立廻り。「理屈ではない変身、決めポーズ、大勢が一人ずつヒーローに襲い掛かるところなど、戦いの原点は立廻りだと思います」と言う巳之助の話に、白倉氏も「まったくそのとおり。映像では倒れた戦闘員の処理に困るのですが、舞台ではそこも計算されつくして演出効果となり、スタイルになっています。また、皆さんのレベルが非常に高いですよね」と、大きくうなずきました。

仮面と歌舞伎舞踊の面の共通点
 また、巳之助はライダーのつける仮面と、踊りの面にも共通点を見出し、「面をつけて踊ると、たとえば、ただ視線を向けるだけでは見ていることが伝わらないので、体を使って表現しなければなりません。体の使い方が、仮面ライダーの動きに近いと思います」と言うと、白倉氏も、「スーツアクターも平衡感覚が狂うなか、計算した芝居でキャラクターに命を吹き込んでいるんです」と同意しました。

巳之助が仮面ライダーと歌舞伎を語った「原宿シネマ」 そして、「新春浅草歌舞伎」で演じる『仮名手本忠臣蔵』の定九郎にも話がおよび、「なんのドラマも背負わず、ひたすらカッコよくあり続けて死んでいく…。今日、お話した歌舞伎っぽさが詰まった役です」と紹介。会場入り口には「いつも楽屋の鏡台脇に置いている」という巳之助のマスクフィギュアのコレクション(写真左)も並べられ、歌舞伎ファン、ライダーファンともに熱い盛り上がりを見せたイベントとなりました。

2014年12月15日

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