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時蔵、松緑、菊之助が語る「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

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 4月11日(土)より始まる香川県 旧金毘羅大芝居(金丸座)「四国こんぴら歌舞伎大芝居」に出演の中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が、製作発表会見で公演への思いを語りました。

 時蔵は12年ぶり、松緑は17年ぶり、菊之助も15年ぶりと、久々のこんぴら歌舞伎出演となる三人。旧金毘羅大芝居(通称、金丸座)が平成15(2003)年の大改修で4本の鉄柱が撤去されたと聞き、「お客様の顔がよく見られますね」(時蔵)と、今から出演を心待ちにしている様子がうかがえました。

時蔵、松緑、菊之助が語る「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

待望の再演と明るく楽しい舞踊
 幕開きは、昨秋の「錦秋名古屋 顔見世」で菊之助の福岡貢、時蔵の万野と、ともに初役で勤めた『伊勢音頭恋寝刃』です。「最初にこの芝居にお紺役で出たときの(昭和62年6月中座)万野が嵐徳三郎さんで、万野というと関西弁のイメージがあります。前回もそこに近づけようとしたのですが、もう一回演じてみたいと思っていました。劇場が小さくなりますが、汲々としないようにしたいですね」と時蔵。

 菊之助も、「前回は巧まずして、時蔵のお兄さんの万野にカッとさせていただいたので、人を斬らざるを得ない状況に追い込まれておりました。前回以上に、“御師”の貢であることを大事に勤めたい」と意欲的に語り、今回は前半に「野道追駈け」の場もあるので、「客席に役者がお邪魔できるのでは」と、客席と一体感のある金丸座での上演を楽しみにしていました。

時蔵、松緑、菊之助が語る「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

 「陰惨な殺しの場面のあと、お客様がそれを忘れて気持ちよく、金比羅の坂道を下りていただけるよう送り出すのが、私の今回の仕事」と続けたのは『吉野山』で佐藤忠信を勤める松緑です。「夜の狐(葛の葉)は時蔵のお兄さんですが、昼の狐(源九郎狐)は私。また、昼は時蔵のお兄さんの万野が菊之助さんをいじめますが、夜は私が『御所五郎蔵』の土右衛門で菊之助さんをいじめます」と、会見場を沸かせました。

江戸の芝居小屋にぴったりの演目
 第二部は『葛の葉』から。時蔵は2回目の挑戦ですが、「障子に歌を書く曲書きは、金丸座にとても合っているのでは。道行のところで、狐の顔から人間の顔に替わる仕掛けが、お客様に近い小屋なのでちょっと心配ですけれど」と、言いつつも、やはり客席との距離間の近さを楽しみにしていることを明かしました。

時蔵、松緑、菊之助が語る「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

 そして最後は『御所五郎蔵』。「仮花道も使い、菊之助さんの五郎蔵との丁々発止のぶつかり合いを、お客様に間近に見て喜んでいただけたら」と松緑が言うと、菊之助も「同じ元武士の縁切りでも、貢は御師、五郎蔵は男伊達。二つの縁切りの違いをどうお見せできるか」と、意気込みを語りました。

 松緑は、「夕方になると舞台も暗くなり、照明を強くする。木でできた劇場、独特の命を持った劇場では、その劇場の流れに身を任せるとうまくいくのでは」とも語り、「凄惨でも様式美あふれる殺し、金丸座がどのような雰囲気を醸し出してくれるか楽しみ」と言う菊之助とともに、江戸の風情を残す芝居小屋ならではの『御所五郎蔵』に期待を寄せていました。

 歌舞伎ファンだけでなく、久々の出演となる俳優たちの心をも虜にする地元琴平町の皆さんの温かい心遣いと熱烈な歓迎は、今年も変わることがないようです。会見に出席した安孫子正松竹副社長も、「今回で30周年、31回目のこんぴら歌舞伎。多大なるお力をいただいて続けさせていただいていること、本当にありがたく思っております」と感謝の念を述べました。

 「天保6(1835)年に上棟した金丸座は坂本龍馬と同い年、今年で180年目を迎えました。ファンの皆様のため、今年は全席に座椅子をご用意してお待ちしております」とアピールしたのは、小野正人琴平町長。これには時蔵も「サービス精神旺盛なこんぴら歌舞伎!」とエールを送りました。

 旧金毘羅大芝居(金丸座)「第三十一回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」は、4月11日(土)~26日(日)の公演。チケットは、2月26日(木)より、チケットWeb松竹チケットホン松竹にて販売開始です。

2015年01月28日

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