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勘九郎、七之助「大阪平成中村座」公演に向けて

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 2015年10月25日(日)~11月26日(木)、大阪城・西の丸庭園での「大阪平成中村座」公演が決定したことが発表され、中村勘九郎と中村七之助が平成中村座で行われた製作発表会見に出席しました。

 現在 「平成中村座 陽春大歌舞伎」公演中の浅草に続き、平成中村座が5年ぶりに大阪に建ちます。2002(平成14)年11月の扇町公園、2010(平成22)年10月・11月大阪城・西の丸庭園、そして今回も再び西の丸庭園と、3度目の大阪お目見得です。大坂の陣から400年の節目の年に、十八世勘三郎が亡くなってから初めての大阪公演、出演の勘九郎と七之助は、「本当にうれしい。感謝のひと言」と、喜びいっぱいに語りました。

勘九郎、七之助「大阪平成中村座」公演に向けて浅草に続いて大阪でも平成中村座が復活
 十八世勘三郎の思いが平成中村座として誕生し、その父の夢を父亡きあと、再び建てることが勘九郎、七之助の夢だったと言います。「こんなに早く平成中村座が建ち、そこで大阪公演のお知らせができる幸せ。芝居小屋は父一人の力で建つものではありません。父が愛し、その愛をもらった人たちが、この人のためならとものすごい力で動いてくださる。父にはそういう不思議な力がありました」と、勘九郎は浅草と同じく、大阪の人たちに感謝しました。

 「前回公演の千穐楽、また大阪で平成中村座を建てて欲しいと言われた父は、還暦になるときに大阪城でもう一回やる、と言っていました。今年がちょうど還暦の年。死してなお約束を守る父はすごいなと思いました」と感心していたのは七之助。「今回は舞台の背景を開けると、椅子席の半分くらいの席まで、お城が見えるらしいです。これは父も喜んでると思います」と、平成中村座らしいサービス精神の一端ものぞかせました。

 公演中の浅草では「“隠れ勘三郎”を探すために、お客様があちこち歩いてくださって賑わっているとお茶子さんから聞きました。大阪でもなにか面白いことをと思っています。もちろん、“隠れ勘三郎”も場所を変えてまたやります」と、勘九郎も舞台以外でもお客様を楽しませることを約束しました。

勘九郎、七之助「大阪平成中村座」公演に向けて記念の年にふさわしい公演に
 十八世勘三郎の祖父、三世中村歌六は大阪で名を馳せた俳優で、「自分には大阪の血が入っているからといつも言っていました」(勘九郎)、「大阪で育てられた役者だからと、大阪の中座で若手の『四谷怪談』にお客様が沸いてくださった話を、いつもうれしそうにしていました」(七之助)と、十八世勘三郎には大阪への特別な思いがあったことが明かされました。最初の大阪平成中村座の『夏祭』で、舞台背景を開けた演出が、その後の平成中村座公演やコクーン歌舞伎につながっていったことも、大阪への特別な思い入れを感じさせます。

 十八世勘三郎が特別な思いを寄せ、大好きな街と公言していた大阪。その大阪にとって記念すべき、大坂の陣から400年の年に帰ってくる平成中村座。「役者冥利に尽きます。歌舞伎には大坂の陣にゆかりのある演目がいろいろあるので、ぜひやりたい。お客様が喜んでくださるものを選んで…」と勘九郎。「早く秋にならないかなとワクワクしています。皆さんもワクワクして待っていてください」と公演をアピールしました。

 浅草での公演が始まってから、「これからも、父の愛した歌舞伎を愛し、もっともっと発信していかないといけない」と、気を引き締めたと言う勘九郎。「いろいろな先輩方が、平成中村座に足を運んで教えてくださった。いつかそういう素晴らしい先輩方ともここで芝居がしたいという夢も見えた」と七之助。浅草、大阪と続く平成中村座は、着実にその歩みを未来へと進めています。「父の愛した古典を、そして上方歌舞伎も、一生勉強を重ねていい役者になりたい」。勘九郎の言葉に七之助も静かにうなずきました。

 公演の詳細は決まり次第、公演情報でお伝えしていきますので、今後の情報にご注目ください。

2015年04月27日

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