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新作歌舞伎『あらしのよるに』、南座で開幕

新作歌舞伎『あらしのよるに』左より、中村獅童、尾上松也

 『あらしのよるに』左より、中村獅童、尾上松也

 

 9月3日(木)、京都四條南座「九月花形歌舞伎」で、新作歌舞伎『あらしのよるに』が初日の幕を開けました。

新作歌舞伎『あらしのよるに』、南座で開幕 いよいよ初日となった3日の開幕直前、出演者が上演にかける意気込みを語りました。

 獅童は、「こうして初日を迎え、全員いっそう一丸となって頑張るつもりです。歌舞伎は1カ月の公演が続くので、(公演と公演の間の)稽古期間が1週間ほどしかなく、その中で新作をつくり上げていくことが大変でした。寝ずにつくり上げたので、ぜひ見てほしいです。絵本が題材ですが、“歌舞伎”の要素にこだわりました。そのあたりもご注目いただきたいでやんす」と、時折、がぶの口調を交えて話しました。

 月乃助も、「登場人物はすべてオオカミやヤギといった動物ばかり。歌舞伎としてどのように演じられるか注目してもらいたい」と、迫力あるオオカミのぎろの扮装で話すと、松也は「現代的なところもあり、芝居としてうまく成立していると思います。あらためて歌舞伎の魅力に気づいていただけるのではないかと思います」と、ヤギのめいらしく穏やかに語りました。

 みどころを聞かれた梅枝は、「全編を通していろんな(歌舞伎の)要素が詰まっていますので、すべてです」と答え、最後に萬太郎が「新作なので、お客様の反応が楽しみです。感触を楽しみながら、ひと月しっかり勤め上げたいと思います」と決意を新たにして舞台へと向かいました。

新作歌舞伎『あらしのよるに』前列左より、市村竹松、市村橘太郎、中村梅枝、中村萬太郎

 『あらしのよるに』前列左より、市村竹松、市村橘太郎、中村梅枝、中村萬太郎

 

 そしてついに、歌舞伎として新たな世界観が表現された舞台の初日の幕が開きました。舞台は原作の絵本のストーリー性を忠実に再現、普通に考えれば成り立つはずのない友情の誕生、仲間の反応が描かれます。

 だんまり、大立廻りといった歌舞伎の技法や、舞踊、音楽も歌舞伎ならではのものが使われ、歌舞伎の様式美や演出をふんだんに取り入れつつも、衣裳や小道具、舞台装置などには新たな趣向も施されています。歌舞伎のもつ懐の深さを実感できる舞台に、お客様は熱心に見入っていらっしゃいました。

 新たな魅力にあふれた舞台に惜しみない拍手が送られ、大盛況のうちに初日の幕が降り、歌舞伎でこそ実現可能な舞台の誕生は、歌舞伎に新たな歴史を刻みました。

 京都四條南座「九月花形歌舞伎」は9月26日(土)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹にて販売中です。

新作歌舞伎『あらしのよるに』前列左より、尾上松也、中村萬太郎、市村橘太郎、市川月乃助、中村獅童、中村梅枝、市村萬次郎、河原崎権十郎/上段、市村竹松

『あらしのよるに』前列左より、尾上松也、中村萬太郎、市村橘太郎、市川月乃助、中村獅童、
中村梅枝、市村萬次郎、河原崎権十郎/上段、市村竹松

 

2015年09月03日

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