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新橋演舞場『ワンピース』初日開幕

 10月7日(水)、新橋演舞場でスーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』が開幕しました。

 冒険譚と歌舞伎は相性ぴったり――。尾田栄一郎原作の「ONE PIECE」のストーリー、キャラクター、スピリットはそのままに、まったく新しい歌舞伎が誕生しました。原作漫画10巻を超えるエピソードを4時間弱の舞台にまとめあげ、しかも、ストーリーの背景やここに至るまでの経緯が、これほど簡潔にわかるのは、やはり、スーパー歌舞伎として積み上げられてきた経験あってこそ。幕開きには、新しい漫画の1ページ目を開いたときと同じわくわく感が訪れます。

 麦わらの一味が名のりをあげるという、歌舞伎ではお馴染みの勢揃いの一場から、いよいよ冒険が始まります。漫画から抜け出したようなカラフルな衣裳が目を引き、スピーディーな立廻りの中、ルフィの手が伸びる! 前日の取材では、「スタッフ、共演者のアイディアをとり入れさせていただいた」と猿之助が語っていた注目のルフィの手は、場面ごとにさまざまな手法で伸びます。

 第一幕は、仲間を大切にするルフィが仲間とばらばらにされ、義兄弟の契りを結んだ兄、エースの窮地を救うことを誓うまでが描かれます。男子禁制の島、アマゾン・リリーでは、さっそく女海賊の長、ハンコックとルフィの早替りで見せる立廻りがあり、ルフィの兄、エースが使う火拳は本火で迫力満点です。

 第二幕の舞台は、ルフィがエースを探しにやって来た大監獄インペルダウン。暗く湿った地下牢獄と壁を隔てたニューカマーランドの対比が鮮やかです。ここは、ボン・クレー(巳之助)とイナズマ(隼人)の見せ場がたっぷり、特に本水を使った大滝での戦いは舞台狭しと駆けまわる大立廻りとなり、ひとときも目が離せません。

 その終わりには、スーパー歌舞伎II(セカンド)でも欠かせない宙乗りが、新橋演舞場初の斜め宙乗りの演出で登場します。「食べると空を飛ぶ実でもあればよかったんですが」と猿之助はこぼしていましたが、ルフィは飛ぶべくして宙を駆け抜けていきます。ゆずの北川悠仁による主題歌「TETOTE」が流れ、つい口ずさみたくなるメロディアスな曲に乗って、いつの間にか舞台と客席は一体となっていきました。

 

 第三幕は海賊と海軍の全面戦争、そしてなぜ戦わなければならないのか、ルフィやエースたちの背景が解き明かされていきます。テンポよく、大迫力の演出で芝居を高揚させ、その勢いを力強いせりふに注ぎ込む…、原作と同じせりふの一つひとつが胸にストレートに飛び込んできます。

 「(原作の)尾田さんの世界を崩したらいけない」と言っていた猿之助が、スーパー歌舞伎のあらゆる手法と斬新な演出で紡ぎ出した世界観は、かつてないスーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』でした。

 新橋演舞場 スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』は、11月25日(水)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹にて販売中です。

2015年10月07日

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