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初春を迎えて 歌舞伎座・新橋演舞場

初春を迎えて

1月2日初日を迎えた歌舞伎座と新橋演舞場。どちらの劇場もお正月の装いで一層華やか。初日を迎えた両劇場を少しご紹介しましょう。

歌舞伎座―――

初春を迎えて 歌舞伎座

 初春にふさわしい演目が並ぶ歌舞伎座。夜の部「助六由縁江戸桜」では、平成15年1月以来、團十郎が助六を勤めます。

 河東節ご連中157名の演奏にのせ、威勢の良い下駄の音を響かせ花道に颯爽と現れる“出端”の助六はまさに美しい錦絵。さらに今回、揚巻に初役で挑む福助の美しさも話題となっています。

 そして、この演目で楽しみな“通人”。今回は東蔵が勤めていますが、初日の舞台では流行の「そんなの関係ねえ、おっぱっぴー」を・・・。

 場内2階ロビーには、魚河岸の旦那衆から團十郎に贈呈された、助六の鉢巻の目録と松尾敏男画伯の筆による揚巻のうちかけが展示されていて、こちらは幕間のお楽しみ。

初春を迎えて 歌舞伎座

 幕間のお楽しみといえば、売店でのショッピング。西側売店では、久しぶりに“福袋”が復活しています。

 役者関連のグッズや便利な小物まで、お好みの品が入っているかは運次第。袋を開ける楽しみと共に、掘り出し物を探してみませんか。

 

新橋演舞場―――

初春を迎えて 新橋演舞場

 「通し狂言 雷神不動北山櫻」では、主演の海老蔵が舞台狭しと一人五役の大活躍。話題の不動明王と化して宙を舞う“空中浮遊”に場内は興奮に包まれています。

 2階のロビーでは、開基一〇七〇年を記念して成田山新勝寺の出開帳が行われています。初日には新勝寺から僧を迎え、海老蔵らが出席して祈願が行われました。成田家と所縁の深い成田山新勝寺のご開帳、ぜひ幕間のひとときお参りくださいませ。

公演情報はこちらをご覧ください。
歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」
新橋演舞場「初春花形歌舞伎 通し狂言 雷神不動北山櫻」

2008/01/03