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歌昇の登場で寒さも吹き飛んだ「歌舞伎夜話」

歌昇の登場で寒さも吹き飛んだ「歌舞伎夜話」

 

 1月22日(金)、歌舞伎座ギャラリーで行われた「ギャラリーレクチャー 歌舞伎夜話」第7回に、中村歌昇が登場しました。

 歌昇はまず、先日発表された8月のラスベガス公演について「歌舞伎が世界に広がるきっかけに立ち会える。少しでもその力になれるように準備したい」と、意欲を見せました。英語はまったく、と言いつつ、「でも、台本があれば英語のせりふも」と、冒頭からトークが弾みます。

 

 初舞台(平成6年6月歌舞伎座『道行旅路の嫁入』)の劇中口上から始まり、子役時代の話はどれも鮮明な記憶に彩られ、そのいきいきとした話ぶりには会場のお客様も感心しきりです。サッカー少年を経て中学時代はバレーボールひと筋。「中学校生活は一生に一度、好きなことをするのも一つかと、子どもなりに思ったみたいです」。高校への進路を決めるにあたっては、「願書を出す1週間前までずっと悩んだ」結果、「お芝居に出やすい環境で、お稽古事を一所懸命やろうと思い」、再び歌舞伎の舞台に立つことになりました。

 

歌昇の登場で寒さも吹き飛んだ「歌舞伎夜話」 「初めに出させていただいたのが『勧進帳』の四天王(平成17年9月歌舞伎座)。一日だけ、花道で一瞬せりふが出てこなくなって、間(ま)があいてしまったんです」。舞台が終わってものすごく怒られましたが、「“仕事”をしているんだ、と自覚する意味で一番大きな出来事でした」と振り返りました。

 

 常に勉強中の身であるとの自覚を持ち、今は大好きな歌舞伎の舞台に出る毎日です。「吉右衛門のおじさんと一緒の舞台に出ていたい。そして、歌舞伎座という大きな舞台で大先輩がいらっしゃる中にいるのは、やはり特別です」。

 

 やってみたい役は、との問いには、「吉右衛門のおじさんがなさっている役は全部やりたい、教わりたい」と貪欲に語りましたが、なかでも『奥州安達原』の袖萩と貞任の二役を替わって勤めることには特別な思いがある様子。「袖萩で女方の初挑戦にしたいと、自分では勝手に決めています。お君で見ていたときから(平成13年1月国立劇場)、ずっと好きな役です」。


 昨年12月には、TVドラマ出演で映像での演技も初体験。「緊張で汗びっしょり。緊迫した場面だったのが幸いでした」と、今となっては苦労を笑い話にする余裕もできましたが、「何度も同じシーンを撮るので、(心臓マッサージをするときの)ひじの角度とか、まばたきの回数も気にしました」と、現場では舞台と変わらぬ真剣さだったことがうかがえます。

 

 「根幹は絶対歌舞伎」ときっぱり言える揺るぎのない歌昇だからこそ、トークの最後の「どんなことにも挑戦していきたい」との言葉に、お客様から自然と応援の拍手が大きく沸いて、歌舞伎夜話第7回は終了しました。

2016年01月25日

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