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愛之助が語る「第八回 システィーナ歌舞伎」

愛之助が語る「第八回 システィーナ歌舞伎」

 2018年2月15日(木)~18日(日)、徳島市 大塚国際美術館システィーナ・ホール「第八回 システィーナ歌舞伎」に出演する片岡愛之助と、作・演出の水口一夫が、公演に向けての思いを語りました。

来年の3月には開館20周年を迎える大塚国際美術館。和と洋のコラボレーションをテーマに平成21(2009)年に始まったシスティーナ歌舞伎も来年第8回を数え、記念すべき年に花を添えます。

 

再演を重ねた『GOEMON』を新たな作品に

 今回は、第3回(平成23年11月)に上演され、その後、大阪松竹座で2回と新橋演舞場で再演された『GOEMON』 が、新たに『GOEMON ロマネスク』として上演されます。「今回は、五右衛門と、その父のカルデロン、2役をさせていただきます。外題のロマネスク、は永楽館歌舞伎に向かうバスの中で決まりました。システィーナ歌舞伎から大劇場にかけられることを見据え、皆で楽しくつくり上げていきます」と愛之助。

 

 ロマネスクとはゴシックの前の時代の美術、建築の様式で、「ロマネスク様式の建築は、キリスト教の様式に東方のスタイルをとり入れています。いわば、西洋と東洋のコラボレーションです。また、文学では創造的、空想的、数奇なというような意味合いの芸術を指します。今度の『GOEMON』は、これまでにない五右衛門像、数奇な運命をたどる五右衛門で、愛と憎しみがテーマです」。第1回から7作すべての作・演出にあたっている水口が、8作目の構想を明かしました。

 

愛之助が語る「第八回 システィーナ歌舞伎」

カルデロンを追って五右衛門がイスパニアへ

 「伊達正宗が家臣、支倉常長(はせくらつねなが)を慶長遣欧使節としてイスパニア(今のスペイン)に送っていました。通商のために百数十人で渡ったうちの何人かが、そのままそこに留まって日本人村をつくり、今も(日本を意味する)ハポン姓の人が600人ほど残っているという事実があります」。水口はこの話をヒントに、五右衛門がイスパニアに渡る物語の歌舞伎をつくると語りました。

 

 前半で、カルデロン(愛之助)が、「前回の『GOEMON』の石田の局のことを思い、イスパニアで出会う女性が壱太郎くんの演じるヒロイン、奈桜(なお)」で、苦悩するカルデロンと盟約を交わす魔女に吉弥。「どんな魔女になるか、まだわかりません」と、水口が期待を持たせました。後半は、愛之助のもう一役、五右衛門がイスパニアに渡り、父の敵討ちに愛憎が絡んだ展開が待っています。

 

 再演を重ねた『GOEMON』ですが、愛之助は「気になるところがあるから、後々にまたやりたいと言っていたんです。水口先生との雑談からいろいろなアイディアを生み出して作品に盛り込んでいきたい。フラメンコも踊りたいと思っています」。水口は、「続編を観たいとの声もあって今回の『GOEMON』ですが、完全な続編ではない気がします」と言い、愛之助も「前回をご存じなくても納得できて、ご存じならば倍楽しい、おお、なるほどとうなっていただけるものにします」とアピールしました。

 

システィーナ歌舞伎だからこそ

 システィーナ歌舞伎には生みの楽しみと、その数倍の苦しみもあると言うのは水口。陶板によりシスティーナ礼拝堂を原寸大に再現したシスティーナ・ホールという、劇場とは何から何まで異なる空間は、歌舞伎を上演するのに「非常に難しい空間、そこで和と洋のコラボレーション、ミケランジェロの素晴らしい絵に負けない舞台。…難しい」との水口の本音からうかがえるのは、その苦しみを超えるシスティーナ歌舞伎だからこその魅力です。

 

 「システィーナ歌舞伎がなかったら、こんなコラボレーションはなかなか思いつかない、そういう作品ができ上ってきました。ここで、コラボレーション歌舞伎というものを学ばせていただいた。ものすごい財産をいただきました」。愛之助はシスティーナ歌舞伎での経験に感謝の念を表し、秋の永楽館歌舞伎とこのシスティーナ歌舞伎は、「私のライフワーク、これからも大事にしてできる限り続けたい」と、公演にかける意気込みを見せました。

 「絶対に期待を裏切らないものをつくりますので、ぜひ、足をお運びください」と、自信たっぷりに呼びかけた愛之助。 大塚国際美術館システィーナ・ホール「第八回 システィーナ歌舞伎」は、2月15日(木)から18日(日)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹で、12月19日(火)発売予定です。

2017年12月13日

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