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芝雀が紫綬褒章を受章

芝雀が紫綬褒章を受章

 平成二十二年秋の褒章受章者が発表になり、中村芝雀が紫綬褒章を受章することが決定しました。

中村芝雀
 この度、紫綬褒章という大きな章を頂戴できましたこと、身に余る光栄と喜んでおります。そして、歌舞伎の女方を今まで勤めさせていただき、これを後に伝えるための責任の重さというものを感じております。

 父(中村雀右衛門)が女方を長年にわたり勤め、後を追うように今まで修行をしてきましたから、私の中では小さい頃から、歌舞伎というものは女方の芸という考えでおりました。少しでも父に近づき、父をいつかは追い抜くことができるようにと修行を積んでおりますが、積めば積むほど父が遠いところにいるとしみじみ感じております。

 父が勤めてきた役を、ひとつずつ同じような形で勤めることができれば自分にとって大変幸せな事だと思います。また、世話女房のようなお役も大切だと思っておりますし、立役の先輩方に「芝雀と一緒に芝居をすることが出来て楽しかったな」「あいつだったら何とか使ってやるよ」と女方として思っていただけるような、そういう俳優でありたいと思っております。

 少しずつでも着実に、今日よりも明日、明後日というような気持ちで舞台を勤めさせていただいています。そしてどんなお役でも、自分が舞台に出てきたことによって、そのお役を少しでもお客様に深く感じていただけるようになればと思っています。

芝雀が紫綬褒章を受章

2010/11/02