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歌昇、種之助勉強会「第四回 双蝶会」のお知らせ

歌昇、種之助勉強会「第四回 双蝶会」のお知らせ

 8月4日(土)・5日(日)、国立劇場小劇場で、中村歌昇 中村種之助 勉強会「第四回 双蝶会」が開催されます。

 4年目にして4回目の「双蝶会」。「熱い熱い舞台をつくれるよう、全員一丸となって」と歌昇が意気込み、種之助も「未来の自分たちに価値のある公演となるように」と意欲を見せて、開催できることへの感謝の言葉とともに、今年の演目についての思いを語りました。

 

狐の本性を明かすところを大事にしたい『四の切』

 『義経千本桜』「川連法眼館の場」、通称『四の切』は、やりたい役をとり上げるこの勉強会で、「いつも候補にあがっていました。父に教わります」と、種之助が佐藤忠信と源九郎狐を勤めます。父の又五郎が10年前の歌舞伎鑑賞教室で初役に挑んだとき「心に響くものがあり」、こんぴら歌舞伎での父の襲名披露の舞台を見て、「あらためてこの作品を、狐忠信をやりたいと思いました」。音羽屋型のやり方で、「心の部分に重点を置き、親子の情を大事にします。そして、狐忠信が本性を明かすところを特に大事に勤めます」。

 

 「不思議な存在であることをお客様に理解していただくため、ケレンも鮮やかに」、本物の佐藤忠信としては、出から揚幕を見込んでの引込みまで、「役の性根を感じていただけるよう、なりに合う肚をつくり、緊張感と一つひとつの動きが型であって、美しくなければいけない」と、ハードルはいくつもありますが、難役に挑戦できるのも勉強会ならではです。

 

 10年前の鑑賞教室で勤めた義経に再び挑戦するのは歌昇です。『四の切』の義経は、「気持ちの起伏が結構多く、静を問い詰めたり、狐の親子の再会を自分に重ね合わせて喜んだりしますが、あくまでも義経の感情として」表現しなければならず、「気品、格が求められるものの、簡単に出せるものではありません」。難しさは経験済みですが、だからこそ「いい舞台ができるように」と、兄弟で力を合わせる双蝶会のよさをかみしめていました。

 

歌昇、種之助勉強会「第四回 双蝶会」のお知らせ

 「第四回 双蝶会」『義経千本桜』「川連法眼館の場」 中村種之助の忠信実は源九郎狐(撮影:田口真佐美)

立役の誰もが大変な役という『関の扉』関兵衛

 平成20(2008)年2月の歌舞伎座で、吉右衛門の関兵衛をずっと見て「前半の関守と後半の黒主の差、変わり方、踊りの演じ分け、なによりキャラクターの演じ分けがすごく面白く、印象に残っています」と、以来、歌昇が心に温めてきた『積恋雪関扉』の関兵衛実は大伴黒主。「お前、これは本当に大きな役だよ、大変な役だよ、とおじさんがおっしゃっていました」。まぎれもない大役、かつ、約1時間半の大作で、「振りもたくさん、しかも衣裳がすごく重い」。

 

 しかし、歌昇のなかでは大きな山に挑む緊張よりも、「おおらかさがあって歌舞伎らしく、古風でありながら重たすぎない」、大好きな常磐津舞踊を踊る喜びが勝っているようです。「すごくユニークな振り、当て振りが多い。いい意味での歌舞伎のばかばかしさ、豪放磊落なところが面白い。後半には立廻りもあり、いろいろな要素が詰め込まれた作品」と、すっかり魅せられている様子でした。「藤間の宗家の振付で、いつもと少し違う振り。せりふは吉右衛門のおじさんに教えていただきます」。

 

 宗貞は種之助。「きれいな立役の経験はありますが、どの引き出しを開けても宗貞にはなりません。鷹揚でいてわびしさもあり、とても言葉では言い表せない宗貞らしさ…。難しい挑戦になりそうです」。小町姫、墨染は、「いつか『関の扉』やりましょうよと言われていた」、双蝶会初参加の児太郎が勤めます。

 

歌昇、種之助勉強会「第四回 双蝶会」のお知らせ

 「第四回 双蝶会」『積恋雪関扉』 中村歌昇の関守関兵衛実は大伴黒主(撮影:田口真佐美)

とてつもない幸せ者

 「早替り、ぶっ返りがあり、二人とも途中で本性を顕す役になりました」と歌昇が話しましたが、扮装写真の撮影ひとつからも、さまざまな気づきや実感が得られたと言います。公演の監修である吉右衛門が撮影に立ち会い、「化粧の仕方、形、全部見てくださったのは、僕らにとって何よりの財産です」。公演へ至るまでのすべてが勉強になる、と、姿勢を正した歌昇。「役に対する姿勢、演技に対する考え方、歌舞伎との向き合い方。なんでもおっしゃっていただける僕らは、とてつもない幸せ者です」。

 

 稽古では直接教えを受けるだけでなく、教えを受けているのを間近で見ることも勉強になると種之助。「一瞬の隙もなくその役であることが、播磨屋の芸の一つかと思います。未熟ながらも兄弟がこれから先、やっていくことが播磨屋の芸と思ってもらえる役者になる覚悟で」と力強く語りました。「双蝶会」は8月4日・5日の開催です。 

 

歌昇、種之助勉強会「第四回 双蝶会」のお知らせ

 今年も手づくりのチラシが完成![チラシを拡大する裏面を見る

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中村吉右衛門監修

第四回 中村歌昇 中村種之助 勉強会

「双蝶会」

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義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

 川連法眼館の場(かわつらほうげんやかたのば)

佐藤忠信/忠信実は源九郎狐:中村種之助
静御前:中村京妙
駿河次郎:中村又之助
亀井六郎:中村蝶十郎
源九郎判官義経:中村歌昇

 

積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)

関守関兵衛実は大伴黒主:中村歌昇
良峯少将宗貞:中村種之助
小野小町姫/傾城墨染実は小町桜の精:中村児太郎

 

 

日時

2018年8月 4日(土)16:00開演
  5日(日)11:00/16:00開演

※開場は開演の30分前

 

場所

国立劇場小劇場

東京都千代田区隼町4-1

 

チケット

全席指定:9,000円(税込)

 

2018年6月28日(木)10:00発売

 

・双蝶会事務局 03-5797-7834(10:00~18:00) FAX:03-5797-7440

チケットWeb松竹 チケットWeb松竹スマートフォン版 ※チケットホン松竹でのお取扱いなし

・国立劇場チケット売場(10:00~18:00) ※窓口販売のみ

 

 

お問い合わせ

燿の会(ようのかい) 

2018年06月17日

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