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白鸚、幸四郎、染五郎、南座新開場記念「吉例顔見世興行」に向けて

白鸚、幸四郎、染五郎、南座新開場記念「吉例顔見世興行」に向けて

 

 

 11月1日(木)に新開場となる京都四條南座「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」の上演演目が発表され、襲名披露する二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎が、公演に向けての意気込みを語りました。

 南座の新しい歴史の一歩を刻む、2カ月連続の「吉例顔見世興行」は、高麗屋三代襲名披露で幕を開けます。

 

昼の襲名披露狂言は親子の『連獅子』と高麗屋ゆかりの『鈴ヶ森』

 二世左團次が復活させ、当代左團次がその衣鉢を継ぐ『毛抜』で、3年ぶりに南座が吉例顔見世興行の幕を開けます。続く『連獅子』は幸四郎と染五郎、親子の襲名披露狂言。「狂言師が踊りをお見せする舞踊。僕自身の解釈としては(親獅子と仔獅子の)踊り比べと思っていますので、どっちが勝つか…、頑張ってください」と、幸四郎がかけた声に応えた染五郎、「親獅子が仔獅子を崖から突き落とし、這い上がった者を育てる伝説を元にした踊りですけど、親獅子に負けぬ勢いでやります」と頼もしいばかりです。

 

白鸚、幸四郎、染五郎、南座新開場記念「吉例顔見世興行」に向けて

 関西では久々となる仁左衛門の『封印切』のあとは、顔見世で49年ぶりの『御存鈴ヶ森』です。「五代目幸四郎が当り役にして、今もせりふに“鼻の高え長兵衛”と残っており、衣裳も首抜きで花菱を抜いておりまして、合羽も高麗屋格子」と、高麗屋にゆかりの深い演目を、白鸚が襲名披露狂言として魅せます。

 

親子孫三代、それぞれの思いを胸に勤める『勧進帳』

 夜の部は、南座の新開場と高麗屋襲名を寿ぐ『対面』から。続いての襲名披露『口上』のあとは、親子孫三代で弁慶、富樫、義経を勤める『勧進帳』です。「夢のような幸せを感じております。個人的には4度目の弁慶で、南座の千穐楽を迎えると100回となります。回数ではございませんが、私自身の『勧進帳』として大きな区切り、精いっぱい勤め切る気持ちで」と、幸四郎は喜びをあふれさせました。

 

白鸚、幸四郎、染五郎、南座新開場記念「吉例顔見世興行」に向けて

 7月の大阪松竹座では仁左衛門に、「いろいろなやり方があるけれど、自分はこういう解釈でこうしていると、毎日、それをうかがって勤めました。一生に25日間しかない弁慶、今となっては夢を見ていたようです。そして11月は11月の『勧進帳』を」と幸四郎。白鸚は、富樫には「武士の情けがある。男であり、侍であり、あの時代であり、弁慶の心を慮って通してやろうという情けです。花意竹情です」と語り、「でも、六代目菊五郎さんもよく言っておりましたが、『勧進帳』の主役は実は義経なんです」。

 

白鸚、幸四郎、染五郎、南座新開場記念「吉例顔見世興行」に向けて

 白鸚から水を向けられ、染五郎は1月の歌舞伎座を振り返りつつ、「こんな大きな役を勤め切れるのか、不安もあり心配でしたが、客席の景色がいつもよりきれいに見えて、義経はすごく大好きな役になりました。1月にできなかったことをすべて直してお見せできるように稽古したい」と意欲を見せました。切狂言の『雁のたより』には、上方狂言が大好きと公言する幸四郎が、若旦那の金之助役を初めて勤めます。幸四郎としての幅広い芸をお見せするひと幕で打出しです。

 

400年の歴史を受け継ぐ新しい南座

 「伝統を大事にする場所ですが、ただ守るだけでなく新しいものをつくり上げていく場所」、それが京都と言う幸四郎は、南座新開場の「最初の一ページとして舞台を勤めさせていただければ」の言葉とともに、感謝の気持ちを表しました。南座初お目見得となる染五郎は、「初めて地方の舞台に出させていただくのが京都というのも、新開場の最初の公演で襲名させていただくのもうれしい」と喜びつつ、歴史ある南座は「大先輩が舞台に立ってきた場所」と身を引き締めていました。

 

 「日本には常若(とこわか)という精神があり、古いところでも常に新しい、魅力的なものがやられているのが日本の伝統のような気がします。400年は時間的に確かに古いけれど、本当に古い、いいものは常に新しい。素晴らしい古いもの、それが南座」。37年ぶりの三代襲名を奇跡という白鸚は、歌舞伎座、御園座、博多座、大阪松竹座を経て「奇跡の終幕が、思い出のいっぱい詰まった南座の顔見世での襲名披露。お一人でも多く、足をお運びくださいますように」と、笑顔を見せました。

 耐震補強工事や大屋根の葺き替えも終わり、正面玄関の足場も取れて少しずつ、新しい南座が姿を見せ始めています。3年ぶりの南座での「吉例顔見世興行」は、3階に4席増えて全1082席でお客様をお迎えします。

 

 「南座発祥四百年 南座新開場記念 京の年中行事 當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」は11月1日(木)から25日(日)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹で、10月15日(月)発売予定です。

 

白鸚、幸四郎、染五郎、南座新開場記念「吉例顔見世興行」に向けて

2018年07月28日

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