愛之助が語る「松竹大歌舞伎」西コース

愛之助が語る「松竹大歌舞伎」西コース

 

 

 8月31日(金)より全国23会場で行われる「松竹大歌舞伎」西コースについて、出演の片岡愛之助が語りました。

体を鍛えて臨む忠信

 『義経千本桜』の四段目に当たる「道行初音旅」と「川連法眼館」を上演する今回の西コースの公演。通し狂言として上演されるときは間に「すし屋」が入ることが多いですが、今回は、話もつながり、よりわかりやすくなっています。「初めて歌舞伎をご覧になる方は、長い出し物の一部を抜粋して上演するみどり狂言だと、話の前後や登場人物がよくわからないとおっしゃいます。ですから、『道行』と『四の切』と続けて勤めさせていただくのは非常にありがたいです」。

 

 「吉野山」としてもよく知られる『道行初音旅』は、愛之助も永楽館歌舞伎や関西での鑑賞教室、舞踊公演などで何度か勤めていますが、「四の切」と通称される人気の高い『川連法眼館』は初役です。この二つを続けて上演するのは、体力的にも厳しいところがありますが、「大変、ということをまったく頭においていませんでした。気づけば昼夜2回公演も多く…、体を鍛えてしっかり備えて勤めます。おそらくスポーツジムに行くよりも汗をかくと思いますが」、と暑さも残る時期の公演に、万全の準備で挑みます。

 

愛之助が語る「松竹大歌舞伎」西コース

いつかは勤めたいと願っていた狐忠信

 『道行』に出てくる佐藤忠信は、「実は狐、という設定ですので、随所に狐の仕種が現れます。あ、狐に戻っている、というところを見つけていただきたい。すごくわかりやすく、楽しんでご覧いただけると思います」。『川連法眼館』には本物の忠信で登場、「化けている忠信も出てくるので、違いを見つけていただきたい。ちょっとわかりにくいと思いますので、2度、3度とご覧になってください」と、歌舞伎に親しみのない方にもみどころを挙げて、ご来場をと語りかけました。

 

 「歌舞伎俳優なら誰でも思うことでしょうが、いつかは勤めたいと思う役。もちろん、非常に興味を持っていました。永楽館でやりたかったのですが、(舞台の)高さがないため、階段の出をやろうと屋体を組むと、義経の頭が見えなくなってしまうので、あきらめていたんです」と、愛之助がどれだけ熱望していたかを語ったのは、『川連法眼館』の佐藤忠信実は源九郎狐のこと。そこに演目の魅力として加わるのが、「忠義の心、親子の情愛。非常に深く描かれております」と続けました。

 

気軽に、気楽にお越しください

 公文協主催の「松竹大歌舞伎」は全国各地を回る公演ですが、「僕は巡業が大好きです。歌舞伎は敷居が高いというイメージがありますが、こちらからうかがい、お芝居をさせていただくと、いつもいろいろなものをご覧になっている市民会館や文化会館で歌舞伎をやっているということで、敷居を高く感じられないそうです」。師と仰ぐ上方の先輩たちが、一人でも多くの方に歌舞伎をご覧いただきたいと努力する姿を目の当たりにしてきた愛之助。「ぜひ、今回の公演を歌舞伎にふれるきっかけにしてください」と、声を大にして呼びかけました。

 

 「豪華な一座で、初役を勤めさせていただくありがたさ。『川連法眼館』では驚くようなケレン味あふれる場面が随所に出てきますので、僕が舞台のどこに出てくるか、目を皿のようにして舞台を観てください。知らぬ間に現れたりしますから、乞うご期待」と、愛之助は大好きな公演での念願の初役挑戦に向け、幕を開けるのが待ちきれない様子を見せました。 

 「松竹大歌舞伎」西コースは8月31日(金)から9月25日(火)まで、全国23会場で開催。チケットの詳細は公演情報のお問い合わせ先でご確認ください。

 

愛之助が語る「松竹大歌舞伎」西コース

  「松竹大歌舞伎」西コース 左より、安孫子正松竹株式会社副社長、片岡愛之助、松本辰明(公社)全国公立文化施設協会専務理事

2018年05月25日

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