平成21年
松竹大歌舞伎 秋季公演
上演時間
__later__
演目と配役
一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
序 幕 近江国高嶋館の場
館外竹薮の場
二幕目 土佐将監閑居の場
浮世又平 市川 右 近
女房おとく 市川 笑三郎
土佐将監 市川 寿 猿
土佐修理之助 市川 弘太郎
狩野雅楽之助 市川 猿四郎
銀杏の前 市川 春 猿
不破入道道犬 市川 猿 弥
狩野四郎二郎元信 市川 笑 也
みどころ
一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
近江高嶋の六角家に仕える狩野元信。その元信を快く思わない家老の不破道犬らは、元信を慕っている館の姫、銀杏の前からお召しを受けて参上した元信を陥れようとします。窮地に立たされた元信が、自らの血を吹きかけて襖に虎の絵を描くと、不思議な事が起ります。(近江国高嶋館の場)
元信の弟子の雅楽之助は銀杏の前を守るために戦いますが、ついに銀杏の前を御朱印もろとも奪われてしまいます。(館外竹薮の場)
山科に蟄居している絵師・土佐将監は、住居裏の竹薮に現れた虎を絵から抜け出たものだと見抜きます。弟子の修理之助はこれを筆で見事に書き消したことで土佐の名字を許されます。その兄弟子で言葉が不自由な浮世又平と、対照的におしゃべりな女房のおとくは、又平にも名字をと懇願しますが、突き放されてしまいます。死を覚悟した又平が、せめて自らの絵姿を残そうと手水鉢に自画像を描くと、その一念によってある奇跡が起ります。(土佐将監閑居の場)
近松門左衛門が人形浄瑠璃に書き下ろし、人気狂言として歌舞伎でも繰り返し上演されている「土佐将監閑居の場」に加え、今回は「近江国高嶋館の場」「館外竹薮の場」を併せて上演し、御家騒動の背景が描かれたことでより理解しやすい内容となっています。名筆の威徳が起す奇跡と、夫婦の情愛がしみじみと描かれた名作をどうぞお楽しみください。