みどころ



巡業

平成22年度

松竹大歌舞伎 秋季公演

平成22年11月1日(月)~11月25日(木)


一、浦島(うらしま)

 竜宮城から戻った浦島太郎は、別れた乙姫を想いながら土産の玉手箱を開けてしまう。すると浦島はたちまち老人の姿になってしまう‥‥。
 有名な浦島伝説を舞踊化したこの作品は、文政十一年(1828)江戸中村座で初演されました。『水滸伝曽我風流(すいこでんそがふうりゅう)』の中の七変化の舞踊の中のひとつです。若き浦島が恋しい乙姫を想うクドキから玉手箱を開け老人となる変化が見どころの舞踊です。


二、泥棒と若殿(どろぼうわかとの)

 大聖寺の領主である松平大炊頭の次男成信は、御家騒動に巻き込まれ、鬼塚山の御殿に幽閉されている。ある日、泥棒の伝九郎が御殿に忍び入るが、金目のものは何もない。ましてや食べ物さえなく、成信は飢え死にするのを待っている有様である。泥棒は呆れ果てて帰るが、翌朝、泥棒は成信のために食事を用意してやって来る。そして、その後、ふたりの奇妙な同居生活が始まる。泥棒に命を助けられた成信は、市井の人として生きることを決意するが、そのような中、松平家の家督相続が成信に決まったとの知らせが入る...。
 泥棒と若殿という異なる立場の者の交流と絆を描いた山本周五郎原作の作品。切なく、心温まる物語をお楽しみ下さい。


三、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)

 大名の山蔭右京は、妻の玉の井の目を盗み、恋しい花子のもとへ行きたいと考えている。そこで右京は、玉の井に座禅をすると偽り、家来の太郎冠者を自分の身代わりにして座禅をさせ、花子のもとへと出かけて行く。だが、これが玉の井に知られてしまう。怒り狂った玉の井は、今度は太郎冠者に代わって座禅をしながら、夫の帰りを待つ。やがて、右京がほろ酔い気分で戻って来る。何も知らない右京は、花子との逢瀬を語り始める‥‥。
 狂言の大曲『花子』を踏まえた、常磐津と長唄の掛合いの舞踊劇。浮気性で恐妻家の夫と嫉妬深い妻という題材を面白く織り込みながら、品格のある舞踊がみどころの作品です。

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