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二月花形歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

上演時間

  • 心謎解色糸 序幕

  • 幕間 35分
  • 心謎解色糸 二幕目・三幕目

  • 幕間 20分
  • 心謎解色糸 四幕目

  • 幕間 15分
  • 心謎解色糸 大詰

  • 青砥稿花紅彩画 序幕
    初瀬寺花見の場

  • 幕間 5分
  • 青砥稿花紅彩画 序幕
    神輿ヶ嶽の場 稲瀬川谷間の場

  • 幕間 35分
  • 青砥稿花紅彩画 二幕目

  • 幕間 20分
  • 青砥稿花紅彩画 大詰

※2月9日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

通し狂言 心謎解色糸(こころのなぞとけたいろいと)

小糸左七

お房綱五郎

序 幕
   
   
二幕目
   
   
三幕目
四幕目
   
大 詰
深川八幡の場
二軒茶屋松本の場
雪の笹藪の場
本町糸屋横手の場
同   奥座敷の場
元の糸屋横手の場
大通寺墓所の場
深川相川町安野屋の場
同 洲崎弁天橋袂の場
小石川本庄綱五郎浪宅の場
同  伝通院門前の場
お祭左七/半時九郎兵衛
本庄綱五郎
芸者小糸
糸屋の娘お房/九郎兵衛女房お時
神原屋左五郎
山住五平太
赤城左京之助
廻し男儀助
芸者小せん
芸者お琴
丁稚與茂吉
番頭佐五兵衛
中老竹浦
石塚彌三兵衛
鳶頭風神喜左衛門
松本女房お蔦
安野屋十兵衛
女房おらい
染五郎

菊之助
七之助



萬太郎


玉太郎
松之助
宗之助

男女蔵
高麗蔵

秀太郎

夜の部

通し狂言 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)

白浪五人男

序 幕
   
   
二幕目
   
   
大 詰
初瀬寺花見の場
神輿ヶ嶽の場
稲瀬川谷間の場
雪の下浜松屋の場
同  蔵前の場
稲瀬川勢揃の場
極楽寺屋根立腹の場
同  山門の場
滑川土橋の場
弁天小僧菊之助/青砥左衛門藤綱
南郷力丸
赤星十三郎
忠信利平
鳶頭清次
千寿姫
青砥家臣伊皿子七郎
青砥家臣木下川八郎
浜松屋倅宗之助
手下岩渕の三次実は川越三郎
手下関戸の吾助実は大須賀五郎
丁稚長松
薩島典蔵
局柵
浜松屋幸兵衛
日本駄右衛門
菊之助

七之助
亀三郎
寿


萬太郎
尾上右近
廣太郎
種之助
藤間大河
権十郎
右之助

染五郎

みどころ

昼の部

通し狂言 心謎解色糸(こころのなぞとけたいろいと)
◆運命の糸に操られた男女の想い
 恋と野望が絡み合う大南北の傑作


 『心謎解色糸』は、1810年に初演された四世鶴屋南北の世話物で、実に41年ぶり、歌舞伎座では初めての上演となります。左七と小糸、綱五郎とお房、九郎兵衛とお時という3組の男女が織りなす奇妙な縁で繋がれた恋愛模様を描きながら、赤城家の家宝「小倉の色紙」をめぐって物語は展開します。情愛や悪事、殺しの場面が南北ならではのユーモアで描かれ、早替りなどの効果的な演出、趣向がふんだんに散りばめられた作品です。

 二転三転する家宝の色紙の行方と、絡み合った糸が巡り巡って解けていく、南北幻の名作にどうぞご期待ください。


 まずは、江戸の華である鳶の左七と、深川芸者小糸の馴れ初めの物語。借金のためにひとつの夜着に二人で袖を通したことがきっかけで恋仲となる二人は、赤城家の家宝である小倉の色紙が家臣山住五平太により盗まれて起こる悲劇に巻き込まれてゆきます。

 二組目は色紙紛失の罪をかぶる綱五郎と糸屋の娘お房。綱五郎に恋心を抱くお房は、店を我が物にしようと企む番頭の佐五兵衛の計略により仮死状態になる毒酒を飲んでしまいます。死んだと思われたお房は墓に埋められそうになりますが、佐五兵衛の企みを知り、お房の死出の持参金を掘り起こそうとした綱五郎に助けられ、一緒に連れて逃げてほしいと頼みます。

 そしてもう一組は、九郎兵衛とお時。赤城家に仕えていた二人は駆け落ちし、身を持ち崩してからは悪事をはたらいて生計を立てていました。二人は綱五郎に美人局(つつもたせ)を仕掛けますが、ひょんなことからお時が綱五郎のかつての許嫁であることが判明し…。

 恋と野望が絡み合う運命の糸に操られた男女の想いは…。

夜の部

通し狂言 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)
◆黙阿弥の名せりふに彩られた人気狂言
 盗賊の五人男が行き着く先は


 『青砥稿花紅彩画』は、小山家が預かる重宝「胡蝶の香合」をめぐるお家騒動を絡めた物語で、様式美あふれる河竹黙阿弥の代表作です。振り袖姿の美しい娘が刺青を見せ一瞬にして盗賊の正体を顕す「浜松屋」、五人男が土手に勢揃いし七五調のツラネを聴かせる「稲瀬川勢揃」は、歌舞伎屈指の名場面として知られています。大詰の大立廻りの場面では、屋根から山門への転換で用いられる"がんどう返し"の仕掛けもみどころです。

 今回の通し上演では、白浪五人男それぞれの境遇、奇縁によって繋がる関係や物語の展開がわかりやすくご覧いただけます。黙阿弥の七五調の名せりふに彩られた人気狂言をお楽しみください。


 信田の若殿小太郎と家来に化けた弁天小僧と南郷力丸は、小太郎の許嫁小山家の千寿姫をかどわかし、胡蝶の香合を手に入れます。そこへ盗賊の日本駄右衛門が現れ、香合を巡って争いますが歯が立たず、子分になります。

 一方、盗賊の忠信利平と元信田家の家臣赤星十三郎も一味に加わり、駄右衛門のもとに、弁天小僧、南郷力丸、赤星十三郎、忠信利平が集います。

 呉服屋の浜松屋へ、美しい武家娘に化けた弁天小僧と若党となった南郷力丸が百両をゆすり取ろうとやってきますが、玉島逸当という侍が現れ、娘が男であることを見顕します。この逸当は実は日本駄右衛門で、先ほどの騒ぎも浜松屋の金を奪い取るための策略でした。ところが偶然にも主人の身の上話から、弁天小僧こそ浜松屋の実子で、浜松屋の息子は駄右衛門の実子であることが判明します。

 悪事が露見した五人は、稲瀬川に勢揃いしますが捕手に囲まれます。やがて弁天小僧たちは極楽寺まで逃れていきますが行き着く先は…。

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