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八月納涼歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席15,000円
  • 2等席11,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 1階桟敷席17,000円

上演時間

  • おちくぼ物語

  • 幕間 35分
  • 棒しばり

  • ひらかな盛衰記
    逆櫓

  • 幕間 30分
  • 銘作左小刀
    京人形

  • 芋掘長者

  • 幕間 30分
  • 祇園恋づくし

※8月8日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

第一部

一、おちくぼ物語(おちくぼものがたり)
おちくぼの君
左近少将
帯刀
阿漕
牛飼の童三郎
兵部少輔
典薬助
北の方
源中納言
七之助

巳之助


宗之助

高麗蔵
彌十郎

十世坂東三津五郎に捧ぐ

二、棒しばり(ぼうしばり)
次郎冠者
太郎冠者
曽根松兵衛
勘九郎
巳之助
彌十郎

第二部

一、ひらかな盛衰記(ひらがなせいすいき)

逆櫓

船頭松右衛門実は樋口次郎兼光
畠山重忠
女房およし
船頭日吉丸又六
同 明神丸富蔵
同 灘芳九郎作
漁師権四郎
お筆
橋之助
勘九郎
児太郎



彌十郎

銘作左小刀

二、京人形(きょうにんぎょう)
左甚五郎
女房おとく
娘おみつ実は井筒姫
奴照平
京人形の精
勘九郎



七之助

第三部

十世坂東三津五郎に捧ぐ

一、芋掘長者(いもほりちょうじゃ)
芋掘藤五郎
友達治六郎
腰元松葉
魁兵馬
菟原左内
松ヶ枝家後室
緑御前
橋之助
巳之助



調
七之助
二、祇園恋づくし(ぎおんこいづくし)
大津屋次郎八/女房おつぎ
指物師留五郎
芸妓染香
手代文吉
おつぎ妹おその
持丸屋女房おげん
岩本楼女将お筆
持丸屋太兵衛

勘九郎
七之助
巳之助
松 
歌女之丞
高麗蔵
彌十郎
※中村虎之介休演につき、配役を変更しております。

みどころ

第一部

一、おちくぼ物語(おちくぼものがたり)
◆薄幸の姫が貴公子と落ちる恋物語

 源中納言の先妻の姫は、容姿も優れ心も美しいのに、継母北の方や異母妹にいじめられ、屋敷の中の日当りの悪い、一番おちくぼんだ部屋に住まわされ、おちくぼの君と呼ばれています。姫は、着物の縫物などをしながらひたすら耐えしのんでいましたが、唯一の味方である侍女夫婦の取りもちで、都で一番の貴公子左近少将と結ばれます。それを知った北の方は、姫を陥れようとしますが、無理にすすめられた酒を飲んだ姫は豹変し…。
 平安時代に成立した落窪物語を題材に、戦後、歌舞伎化された作品です。意地悪な継母たちにいじめられながら、貴公子との恋を成就させる日本版「シンデレラ」物語です。

二、棒しばり(ぼうしばり)
◆酒好きの二人がしばられた末の大奮闘

 無類の酒好きの太郎冠者と次郎冠者に手を焼いていた主人の曽根松兵衛は、ある日、留守中に酒を盗み飲まれないよう、次郎冠者には両手に棒をつかませ、太郎冠者にはうしろ手を組ませ、それぞれ縛って外出します。ともに両手をふさがれてしまった二人でしたが、苦心の末に何とか酒にありつき、さらには興に乗って、ほろ酔い気分で踊り出しますが…。
 おかしみにあふれながらも格調高い舞踊です。十世坂東三津五郎に捧ぐ舞台です。

第二部

一、ひらかな盛衰記(ひらがなせいすいき)

  逆櫓

◆船頭に姿を変えた武将の秘めたる決意

 摂津国に住む船頭の松右衛門は、婿を亡くした漁師権四郎の娘およしに入り婿して、逆櫓という権四郎の家に代々伝わる船の操作術を習得し、源義経の乗る船の船頭を命じられることになりました。およしには亡夫との間に息子がいましたが、巡礼の途中で取り違え、替りに連れ帰った子を預かっています。松右衛門は、お筆と名のる女の話からその子が木曽義仲の遺児駒若丸であるとわかると、意を決して自らの素性を明かします。実は松右衛門は、義経に討たれた義仲の遺臣樋口次郎兼光で、亡君の仇を討とうと機会をうかがっていたのです。この計略を見抜かれた樋口は大勢の船頭に取り囲まれますが、駒若丸は義経方の武将畠山重忠に助けられます。その心に打たれた樋口は…。  
 豪快な立廻りなど、スケールの大きい舞台にご期待ください。

二、京人形(きょうにんぎょう)
◆名匠と人形の精とのつかの間の逢瀬

 彫刻の名工、左甚五郎は、廓で見初めた美しい太夫が忘れられず、太夫に生き写しの人形を彫り上げ、その人形を相手に酒を飲み始めます。すると、不思議なことに人形が動き出しますが、甚五郎の魂がこもっているため、男のように動く始末。困った甚五郎が廓で拾った太夫の鏡を人形の懐に入れると、たちまち女らしくなり、喜んだ甚五郎は人形を相手に踊り始めますが…。
 日光東照宮の眠り猫で有名な左甚五郎を主人公にした舞踊劇です。

第三部

一、芋掘長者(いもほりちょうじゃ)
◆踊りが苦手な男の困った末の大一番

 松ヶ枝家では、息女緑御前の婿選びの舞の会を催します。そこへ友達の治六郎とともに現れたのは、緑御前に思いを寄せる芋掘藤五郎。舞ができない藤五郎のために、面をつけた舞上手の治六郎が途中で入れ替り、藤五郎のふりをして見事な踊りを披露します。感心した緑御前から、藤五郎は面をとって踊るよう所望され…。
 藤五郎が困った末に見せる芋掘踊りなど面白味のある舞踊です。平成17年歌舞伎座で十世坂東三津五郎が新たに振りをつけて45年ぶりに復活させた十世の思いがこもった作品です。

二、祇園恋づくし(ぎおんこいづくし)
◆祇園祭でからみあう意地と粋と恋

 京都三条で茶道具屋を営む大津屋に、江戸の指物師留五郎が泊まっています。主人次郎八が若い頃、江戸で世話になった人の息子で、祇園祭が近いので滞在していましたが、京になじめず江戸へ帰ろうとします。ところが、次郎八の妻おつぎの妹おそのに一目ぼれをした留五郎は、そのおそのから江戸へ連れて行ってほしいと言われ有頂天。実はおそのは、手代文吉と深い仲で、駆け落ちの手助けを頼まれたのです。そんな中、おつぎからは次郎八が浮気をしているかもしれないので調べてほしいと頼まれ、結局留五郎は京にとどまることにします。一方の次郎八は、ひいきの芸妓染香に熱を上げていますが、どうにもうまくいかない様子。山鉾巡行の当日、次郎八と留五郎は持丸屋太兵衛に鴨川の床へ招かれ…。
 祇園祭を背景に、京と江戸の意地の張り合い、恋愛模様を明るく描いた作品です。

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