
| 上演時間 | |
|---|---|
妹背山婦女庭訓道行恋苧環 |
11:00-11:30 |
| 幕間 15分 | |
同三笠山御殿 | 11:45-1:40 |
| 上演時間 | |
|---|---|
業平吾妻鑑 | 2:45-2:55 |
| 幕間 10分 | |
双蝶々曲輪日記角力場 難波裏 | 3:05-4:05 |
| 幕間 15分 | |
同引 窓 | 4:20-5:35 |
| 上演時間 | |
|---|---|
於染久松色読販序 幕 | 7:00-8:05 |
| 幕間 10分 | |
同二幕目 | 8:15-9:05 |
蘇我入鹿討伐の史実に基づいた複雑な人間関係を描いた物語で、その悲劇性からも人気の高い作品です。
【道行恋苧環】
烏帽子(えぼし)職人の求女(もとめ)が入鹿の妹・橘姫のあとを追ってきます。求女は、実は入鹿の横暴を阻止せんと企む藤原鎌足の嫡男・淡海なのですが、二人は敵同士とも知らないまま恋に落ちてしまいます。そこへ求女に恋い焦がれるお三輪がやって来て、姫と恋争いを繰り広げたのち、求女は姫の着物の裾に苧環の赤い糸を付け姫を追って、お三輪は求女に白い糸を付け追って行くのでした。
【三笠山御殿】
三笠山の御殿で酒宴を開いている入鹿のもとへ、鎌足から和睦の為の酒と手紙を預かった漁師・鱶七(ふかしち)がやってきます。やがて橘姫と求女が現れ、お互いの正体を知る事となりますが、兄を殺す決心をするほどに求女を想う姫の気持ちは強く、祝言を挙げることに。館へ着いたお三輪がそれを知って、嫉妬の焔に燃え、奥に押し入ろうとしたところ、鱶七に刺されてしまいます。実は鱶七は鎌足の家臣・金輪五郎で、入鹿を滅ぼすには"疑着の相"の女の生き血が必要であることを聞いたお三輪は、求女の役に立てることを喜びながら息絶えるのでした。
お三輪に孝太郎、鱶七に愛之助と初役の清新な顔合わせで、格調高い時代狂言をご堪能下さい。
家宝の刀を紛失した罪で父が切腹させられた仇を取る為に、その短刀を探索しようと久松と姉の竹川は、それぞれ質屋と千葉家の奥女中として奉公していました。久松にはお光という許嫁がいましたが、奉行先の娘のお染と恋に落ちてしまいます。
一方、竹川はかつて召使だったお六に宝刀を取り戻す為に金の工面を頼みますが、実は宝刀を盗んだのは、悪臣・弥忠太の命を受けたお六の亭主・喜兵衛でした。喜兵衛はそれをお染の家に質入れして金を使い込んでいた為、その金を調達すべくお六と共に質屋を強請りますが失敗します。
その後、宝刀を盗み出そうとした喜兵衛を斬り、探し求めていた刀を手に入れた久松は、お染のもとへと去ってゆくのでした。
四世鶴屋南北が残した「お染久松物」のひとつで、江戸庶民の生活を巧みに描写した傑作です。油屋娘・お染、丁稚・久松、その姉の奥女中・竹川、許嫁・お光、後家の貞昌、芸者・小糸、伝法な毒婦・土手のお六と、多彩な役柄七役を扇雀が初めて勤める舞台です。