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第五回 浪花花形歌舞伎

第五回 浪花花形歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2008年4月5日(土)~13日(日)

第一部 午前11時~
第二部 午後2時45分~
第三部 午後7時~

劇場:大阪松竹座

料金(税込)

  • 1等席8,000円
  • 2等席4,000円
  • 3等席2,000円

上演時間

  • 妹背山婦女庭訓
    道行恋苧環

  • 幕間 15分
  • 妹背山婦女庭訓
    三笠山御殿

  • 業平吾妻鑑

  • 幕間 10分
  • 双蝶々曲輪日記
    角力場・難波裏

  • 幕間 15分
  • 双蝶々曲輪日記
    引窓

  • 於染久松色読販
    序幕

  • 幕間 10分
  • 於染久松色読販
    二幕目

演目と配役

第一部

一、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)

道行恋苧環

三笠山御殿

〈道行恋苧環〉




〈三笠山御殿〉

杉酒屋娘お三輪
入鹿妹橘姫
烏帽子折求女


杉酒屋娘お三輪
豆腐買おむら
蘇我入鹿
宮越玄蕃
荒巻弥藤次
入鹿妹橘姫
烏帽子折求女
漁師鱶七実は金輪五郎今国

孝太郎
壱太郎



孝太郎

進之介


壱太郎

愛之助

第二部

一、業平吾妻鑑(なりひらあずまかがみ)
在原業平
舎人太郎吾
進之介

二、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

      角力場

      難波裏


玩辞楼十二曲の内引窓      

〈角力場〉




〈難波裏〉




〈引窓〉

濡髪長五郎
藤屋吾妻
山崎屋与五郎/放駒長吉


山崎屋与五郎/放駒長吉
藤屋吾妻
濡髪長五郎


南与兵衛後に南方十次兵衛
女房お早
母お幸
三原伝造
平岡丹平
濡髪長五郎


壱太郎




壱太郎




孝太郎
竹三郎
愛之助


第三部

一、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)

お染の七役

序 幕 第一場
    第二場
    第三場
二幕目 第一場
    第二場
    第三場
柳島妙見の場
橋本座敷の場
小梅莨屋の場
瓦町油屋の場
同 二階座敷の場
同 土蔵の場
油屋娘お染
丁稚久松
許嫁お光
後家貞昌
奥女中竹川
芸者小糸
土手のお六

山家屋清兵衛
油屋太郎七
髪結亀吉
鈴木弥忠太
百姓久作
油屋多三郎
鬼門の喜兵衛



壱太郎

竹三郎
孝太郎
愛之助

みどころ

第一部

一、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)

 蘇我入鹿討伐の史実に基づいた複雑な人間関係を描いた物語で、その悲劇性からも人気の高い作品です。

道行恋苧環

 烏帽子(えぼし)職人の求女(もとめ)が入鹿の妹・橘姫のあとを追ってきます。求女は、実は入鹿の横暴を阻止せんと企む藤原鎌足の嫡男・淡海なのですが、二人は敵同士とも知らないまま恋に落ちてしまいます。そこへ求女に恋い焦がれるお三輪がやって来て、姫と恋争いを繰り広げたのち、求女は姫の着物の裾に苧環の赤い糸を付け姫を追って、お三輪は求女に白い糸を付け追って行くのでした。

三笠山御殿

 三笠山の御殿で酒宴を開いている入鹿のもとへ、鎌足から和睦の為の酒と手紙を預かった漁師・鱶七(ふかしち)がやってきます。やがて橘姫と求女が現れ、お互いの正体を知る事となりますが、兄を殺す決心をするほどに求女を想う姫の気持ちは強く、祝言を挙げることに。館へ着いたお三輪がそれを知って、嫉妬の焔に燃え、奥に押し入ろうとしたところ、鱶七に刺されてしまいます。実は鱶七は鎌足の家臣・金輪五郎で、入鹿を滅ぼすには"疑着の相"の女の生き血が必要であることを聞いたお三輪は、求女の役に立てることを喜びながら息絶えるのでした。
 お三輪に孝太郎、鱶七に愛之助と初役の清新な顔合わせで、格調高い時代狂言をご堪能ください。

第二部

一、業平吾妻鑑(なりひらあずまかがみ)

 六歌仙の中でも小野小町と並んで人気が高く、また色好みの美男としても有名な在原業平を描いた、平安初期を舞台とした舞踊です。
 天皇家に連なる高貴な血筋の業平が、東海道を下って行く"業平東下"は、文芸作品の題材などにもよく用いられています。
進之介が初役で、気品に充ちた舞踊を披露します。

二、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

 丸本歌舞伎屈指の名作で、全九段からなる情緒味たっぷりの世話物です。

角力場

 山崎屋の若旦那・与五郎が贔屓にしていた大関・濡髪長五郎は飛び入りの小兵・放駒長吉に黒星を喫します。実は、与五郎の恋人の遊女・吾妻の身請けを企んでいる郷左衛門が放駒びいきの為、放駒に勝ちを譲り、身請けを諦めてもらう心づもりだったのです。しかし、それを知った放駒は激昂してしまいます。

難波裏

 郷左衛門に捕えられた吾妻を救った濡髪ですが、その時、郷左衛門を殺めてしまい、後から来た放駒に後事を託し、その場から逃げ去っていくのでした。

引窓

 濡髪は八幡村にいる実母・お幸のもとに逃亡前の暇乞いに訪れます。そこへ亡父・南方十次兵衛の名を継ぎ郷代官に取り立てられた、お幸の義理の息子・与兵衛が戻って来ます。皮肉にも与兵衛の初仕事は殺人犯濡髪の捕縛でした。それを知ったお幸と、濡髪とは昔馴染みの与兵衛の女房・お早、そして与兵衛と濡髪は互いを思いやるが故の葛藤に苛まれ…。
 与五郎と長吉、そして与兵衛の三役を翫雀が、また亀鶴が濡髪を勤め、叙情溢れる物語を創造します。

第三部

一、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)

  お染の七役

 家宝の刀を紛失した罪で父が切腹させられた仇を取る為に、その短刀を探索しようと久松と姉の竹川は、それぞれ質屋と千葉家の奥女中として奉公していました。久松にはお光という許嫁がいましたが、奉行先の娘のお染と恋に落ちてしまいます。
 一方、竹川はかつて召使だったお六に宝刀を取り戻す為に金の工面を頼みますが、実は宝刀を盗んだのは、悪臣・弥忠太の命を受けたお六の亭主・喜兵衛でした。喜兵衛はそれをお染の家に質入れして金を使い込んでいた為、その金を調達すべくお六と共に質屋を強請りますが失敗します。
 その後、宝刀を盗み出そうとした喜兵衛を斬り、探し求めていた刀を手に入れた久松は、お染のもとへと去ってゆくのでした。
 四世鶴屋南北が残した「お染久松物」のひとつで、江戸庶民の生活を巧みに描写した傑作です。油屋娘・お染、丁稚・久松、その姉の奥女中・竹川、許嫁・お光、後家の貞昌、芸者・小糸、伝法な毒婦・土手のお六と、多彩な役柄七役を扇雀が初めて勤める舞台です。

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