その他
永楽館大歌舞伎
平成21年8月4日(火)~11日(火)
<みどころ>
昨年、柿落大歌舞伎公演を上演し、連日満員御礼の大好評を博しました出石永楽館。
昨年出演の片岡愛之助、中村壱太郎に加え、今回新たに市川男女蔵、坂東薪車、そして中村翫雀らが参加して、時代物、世話物に舞踊と華やかな演目を上演します。
明治~昭和初期の雰囲気を残し、役者の息遣いを肌で感じることのできる劇場空間で、熱気溢れる特別な歌舞伎公演をぜひお楽しみください。
<出石永楽館とは>
1901年(明治34)建設に建設された、都市劇場建築の芝居小屋です。明治後期から昭和初期にかけて、但馬の大衆文化の中心として栄えました。
独特の赤茶色の土壁と大きな切妻壁、14間半(約26m)の長い壁面、そして太鼓楼が印象的な姿を表します。
内部・外部ともに建設当時の様子が比較的よく残り、廻り舞台、奈落、花道、すっぽんといった貴重な劇場機構など、明治期の舞台装置が残る芝居小屋としては近畿地方に現存する唯一のもの、建設当初と同じ場所に残る劇場建築としては国内最古のものとされています。
一、菅原伝授手習鑑 車引
(すがわらでんじゅてならいかがみ くるまびき)
菅丞相の舎人梅王丸(愛之助)と、斎世親王の舎人桜丸(壱太郎)の前に、互いの主人を追い落とした藤原時平の牛車が通りかかるので、ふたりは恨みを晴らそうと牛車を止め立ちはだかります。すると時平の舎人松王丸(薪車)が出てきてお互い車を引き合います。実は梅王、松王、桜丸の三人は、三つ子の兄弟でしたが、敵味方に別れて奉公をしているのでした。やがて牛車の中から藤原時平(男女蔵)が現れると、その威勢に梅王丸、桜丸は体をいすくめられてしまいます。三人は父の賀の祝いを済ませた後、決着をつける事を約束して別れるのでした。
荒事の演技が堪能できる一幕を、清新な配役でご覧頂きます。
二、藤娘(ふじむすめ)
松の古木に絡みついた藤の花の間から、藤の枝を手にした美しい藤の精(壱太郎)が現れます。近江八景に事を寄せ、恋する娘の気持ちを踊りに託します。女方舞踊の代表作の一つで、藤の精を壱太郎の初役で上演いたします。
三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
呉服屋浜松屋に美しい娘とそのお供の若党が訪れます。ふたりは万引きしたと見せかけて、店から金を強請ろうとします。実は、ふたりの正体は、盗賊の弁天小僧(愛之助)と、仲間の南郷力丸(男女蔵)だったのです。この騒ぎをひとりの侍が収めますが、その正体は白浪(盗賊)の五人男の頭領、日本駄右衛門(翫雀)でした。春雨の降りしきる中、日本駄右衛門を筆頭に鎌倉稲瀬川の堤に、弁天小僧、南郷力丸、忠信利平(薪車)、そして赤星十三郎(壱太郎)の五人が勢揃いしたところを捕手に囲まれ・・・。
弁天が本性を顕す「知らざあ言って聞かせやしょう」をはじめ、黙阿弥の名せりふが満載の舞台です。






