昨年に引き続き、『坂東玉三郎初春特別公演』が新年の幕開けを華やかに彩ります。今回は尾上松緑との共演による義太夫狂言の名作『妹背山婦女庭訓』を四段目の「道行恋苧環」とそれに続く「三笠山御殿」を上演いたします。この作品は蘇我入鹿の暴虐とこれを倒した藤原鎌足らの史実に基づいた物語です。
烏帽子職人の求女は実は入鹿の横暴を阻止せんと企む藤原鎌足の嫡男・淡海。この求女をめぐって、入鹿の妹・橘姫と身分を超えた恋争いをする娘・お三輪の舞踊劇「道行恋苧環」。そして「三笠山御殿」では漁師鱶七と蘇我入鹿との息をもつかせぬ台詞の応酬、求女を追って御殿に迷い込んだお三輪の悲しい恋が描かれます。
11年ぶりにお三輪を勤める玉三郎、松緑が漁師鱶七を初役で勤める話題の舞台です。また芝居の前のお年賀の口上も楽しみの一つ。2012年の幕開けを飾る華やかな『坂東玉三郎初春特別公演』にどうぞご期待ください!
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三島由紀夫は1970年(昭和45年)8月、二十歳の玉三郎が初めて勤めた『妹背山婦女庭訓』のお三輪を「奇蹟」と絶賛し、新しい女方の誕生を予言しました。
それから玉三郎は3度しかお三輪を勤めていませんので、ほとんど10年に一度のペースと言えます。三島の「予言」から42年、名実ともに立女方の第一人者となった玉三郎の"決定版"ともいえるお三輪。
『妹背山婦女庭訓』、是非ご覧ください!