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二月博多座大歌舞伎

料金(税込)

  • A席15,000円
  • 特B席11,000円
  • B席8,000円
  • C席5,000円

※本公演ではB席は2階席のD列~I列(4~9列目)

上演時間

  • 御摂勧進帳

  • 幕間 35分
  • 二人椀久

  • 幕間 25分
  • 封印切

  • 傾城反魂香

  • 幕間 30分
  • 奴道成寺

  • 幕間 25分
  • 土屋主税

※2月5日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

一、御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)

加賀国安宅の関の場

武蔵坊弁慶
九郎判官義経
斎藤次祐家
富樫左衛門
中村 橋之助
中村 錦之助
片岡
中村
二、二人椀久(ににんわんきゅう)
松山太夫
椀屋久兵衛
中村
中村 錦之助

恋飛脚大和往来

三、玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)

新町井筒屋の場

亀屋忠兵衛
丹波屋八右衛門
槌屋治右衛門
傾城梅川
中村
中村 橋之助
橘三郎
中村

夜の部

一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)

土佐将監閑居の場

浮世又平後に土佐又平光起
狩野雅楽之助
土佐修理之助
土佐将監光信
又平女房おとく
中村
中村 錦之助
中村
片岡
中村

道成寺真似三面(どうじょうじまねてみつめん)

二、奴道成寺(やっこどうじょうじ)
白拍子花子実は狂言師升六
中村 橋之助
三、玩辞楼十二曲の内 土屋主税(つちやちから)
土屋主税
晋其角
大高源吾
中村
橘三郎
中村 錦之助

みどころ

昼の部

一、御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)

 「義経記」の世界を大胆かつ奇抜な趣向で描き上げた大作で、五幕目にあたる「加賀国安宅の関の場」は「芋洗い勧進帳」ともいわれ、ユーモラスな演出で知られています。
 山伏姿に扮した義経一行が、安宅の関に通りかかり、富樫左衛門の詮議を受けます。弁慶が疑いを晴らすために偽の勧進帳を読み上げますが、なおも怪しまれるため、主君の義経を杖で打ち据えます。富樫は義経一行と知りつつも、関の通過を許しますが、弁慶は一人留められます。しかし、義経一行がはるか先に進んで行ったことを知ると、大暴れして番卒たちの首を次々と引き抜き、天水桶に投げ込み芋を洗うように金剛杖でかき回すのでした。荒唐無稽で豪快な荒事の舞台をお楽しみください。

二、二人椀久(ににんわんきゅう)

 大坂の豪商・椀屋久兵衛が、遊女の松山太夫に入れ上げた挙句、座敷牢に軟禁されます。松山恋しさのあまりに牢を抜け出した久兵衛はさまよい歩き、まどろみの中で松山に再会します。華やかなりし頃を思い起こして二人は連れ舞い、逢瀬を楽しみますが、それも束の間、やがてその幻も消え、久兵衛はひとり松林の中に残されるのです。
 恋に狂った男の哀れを描き出した、哀しくも美しい幻想的な作品です。

三、玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)

 初代中村鴈治郎の当り役を集めた「玩辞楼十二曲」の内の一つです。飛脚問屋の養子・亀屋忠兵衛は、遊女の梅川と深い仲ですが、身受けの半金の工面ができずにいます。久しぶりに梅川と再会した忠兵衛は、梅川へ横恋慕する丹波屋八右衛門の悪口雑言に耐えかねて、大罪と知りながら、屋敷に届けるはずの為替の金の封印を切ってしまいます。その金で梅川を身請けし、二人は死出の旅へと向かうのでした。
 可笑しみもある中から徐々に緊張感が高まり、後半は一気に悲劇へと突き進んでいきます。人間の内情を描き出す上方和事の代表作です。

夜の部

一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)

 絵師・土佐将監の弟子の浮世又平は、生来の吃音のため万事に不器用で出世もできずにいます。弟弟子の修理之助が師から土佐の苗字を許されたことを受け、女房のおとくは又平にも苗字をと懇願しますが、画業で功績のない者にはやれないと突き放されてしまいます。願いがかなわず死を決意した又平が、一心に手水鉢に自画像を描くと、ある奇跡が…。
 朴訥な又平をお喋りなおとくが甲斐甲斐しく支える姿や、一度は世をはかなんだ二人が苗字を許され、喜び合う様子が大きな感動を呼びます。夫婦の情愛を描いた心温まる名作にご期待ください。

二、奴道成寺(やっこどうじょうじ)

 「道成寺物」と呼ばれる一連の作品の中の一つです。桜の咲き誇る道成寺にやってきた白拍子。舞を舞ううちに烏帽子が外れ、白拍子の正体が男の狂言師であることがわかります。狂言師は所化達の所望に従い、毬唄で踊ったり、おかめ、お大尽、ひょっとこの三つの面を掛け替えながらの踊り分けを披露します。
 『京鹿子娘道成寺』の歌詞を取り入れ、立役の踊りで見せる、華やかで趣向に富んだ歌舞伎舞踊です。

三、玩辞楼十二曲の内 土屋主税(つちやちから)

 吉良上野介の隣家に住む旗本・土屋主税の屋敷を舞台に描いた新歌舞伎です。
 俳諧師の宝井其角の家に、赤穂浪士の一人、大高源吾が士官が決まったと暇乞いに訪れます。主君の仇を討とうともしない源吾を諌める気持ちで其角が詠んだ「年の瀬や水の流れも人の身も」という上の句に、源吾は「明日待たるるその宝船」と附け句をして帰っていきます。その夜、其角からこの一件を聞いた土屋主税は、源吾が詠んだ下の句からその真意を察します。折から吉良邸では太刀音が鳴り響き、やがて討入りの報告に参上した源吾ら義士たちを主税は心から称えるのでした。
 内心で討入りを待ち望む主税の心の内を描き出す、忠臣蔵の外伝物をご堪能ください。

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