七月大歌舞伎


上演時間

昼の部
上演時間

名月八幡祭

 
11:00-12:49
幕間   30分
六歌仙容彩

文屋

 
1:19-1:42
幕間   20分
祇園祭礼信仰記

金閣寺

 
2:02-3:36
夜の部
上演時間
歌舞伎十八番の内

 
4:30-5:20
幕間   30分

傾城反魂香

土佐将監閑居の場
5:50-7:12
幕間   25分

馬盗人

 
7:37-8:18

演目と配役

昼の部



一、名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)



            縮屋新助  三津五郎
           芸者美代吉  福 助
            船頭三次  歌 昇
         松本女房おつた  歌 江
            幇間寿鶴  寿 猿
          魚惣女房お竹  右之助
           藤岡慶十郎  歌 六
              魚惣  段四郎


二、六歌仙容彩


  文屋(ぶんや)


            文屋康秀  富十郎


三、祇園祭礼信仰記


  金閣寺(きんかくじ)


      此下東吉実は真柴久吉  吉右衛門
            松永大膳  團十郎
              雪姫  福 助
           松永鬼藤太  権十郎
            山下主水  桂 三
            内海三郎  吉之助
            戸田隼人  種太郎
            春川左近  由次郎
   十河軍平実は佐藤虎之助正清  歌 六
            慶寿院尼  東 蔵
          狩野之介直信  芝 翫



夜の部



一、歌舞伎十八番の内


  (しばらく)


           鎌倉権五郎  團十郎
          鹿島入道震斎  三津五郎
            加茂次郎  友右衛門
            成田五郎  権十郎
             桂の前  門之助
           足柄左衛門  亀 寿
            加茂三郎  松 也
             小金丸  巳之助
            大江正広  新 悟
            埴生五郎  桂 三
            荏原八郎  由次郎
            東金太郎  市 蔵
            局常盤木  右之助
          家老宝木蔵人  家 橘
         那須九郎妹照葉  福 助
            清原武衡  段四郎


二、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)


  土佐将監閑居の場
            浮世又平  吉右衛門
           女房おとく  芝 雀
          土佐修理之助  種太郎
           将監北の方  吉之丞
          狩野雅楽之助  歌 昇
            土佐将監  歌 六


三、馬盗人(うまぬすびと)



          ならず者悪太  三津五郎
         ならず者すね三  巳之助
           百姓六兵衛  歌 昇

みどころ

昼の部

一、名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)

 越後の純朴な商人縮屋新助が想いを寄せるのは、深川きっての芸者美代吉。旗本の藤岡慶十郎という旦那がいるにもかかわらず、遊び人の船頭三次を情夫にもつ奔放な女。美代吉は借金を抱えており、祭仕度の百両が用意できません。そこで、新助は美代吉のために、故郷の家や田畑を売り百両を工面してきます。ところが藤岡から手切れの百両が届いた美代吉は、新助につれない態度。だまされたと知った新助は、深川八幡の祭礼の夜に......。
 池田大伍が河竹黙阿弥の『八幡祭小望月賑』を、近代的な視点で書き換えた新歌舞伎の名作をご覧下さい。

二、六歌仙容彩

  文屋(ぶんや)

 色好みの文屋康秀は、小町を求めて御殿に忍びますが、官女たちに阻まれて叶わず、その様子を洒脱に踊ります。
 「古今和歌集」から小野小町と、小町をとりまく五人の歌人を描く『六歌仙容彩』の中の一景。江戸の風俗を織り込んだ清元舞踊をお楽しみ下さい。

三、祇園祭礼信仰記

  金閣寺(きんかくじ)

 謀反を企む松永大膳は、将軍足利義輝を殺害し、その母親の慶寿院を金閣寺の二階に幽閉しています。共に幽閉している雪姫に思いを寄せる大膳は、夫狩野之介直信に代わって金閣の天井に龍を描くように迫ります。そこへ此下東吉が現れ、大膳の家臣になりたいと申し出ます。一方、手本がなければ龍を描くことができないと断る雪姫。大膳は、雪姫を桜の木に縛りつけると、直信の処刑を命じます。悲嘆にくれる雪姫が、降りしきる桜の花びらをかき集め、足で鼠を描くと......。
 全五段の浄瑠璃『祇園祭礼信仰記』の四段目にあたる一幕。豪華絢爛な時代物の名作をお楽しみ下さい。


夜の部

一、歌舞伎十八番の内

  (しばらく)

 鶴ヶ岡八幡の社頭。巨悪清原武衡は、天下を狙おうと画策。加茂次郎はじめ善人方はその傲慢な振る舞いを糺そうとしますが、武衡は次郎たちの首を刎ねるよう命じます。その時、「暫く、暫く」と呼びとめる声と共に鎌倉権五郎が駆け付け、武衡の悪事を暴きます。
 歌舞伎十八番の一つで、荒事の代表作。歌舞伎の様式美に富んだ舞台をお楽しみ下さい。

二、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)

  土佐将監閑居の場
 絵師土佐将監の弟子又平は、師の閑居を妻おとくと訪れ、土佐の名字を許してほしいと願い出ます。言葉が不自由な又平に代わって、おとくが切に訴えますが、絵から抜け出た虎を描き消して見せた弟弟子の修理之助や、主君のお家の大事に馳せ参じる雅楽之助のような功績もない又平は門前払い。悲嘆に暮れた夫婦は、死を決意します。又平は今世の名残りに手水鉢に自画像を描きます。すると、その絵は石を貫き、手水鉢の裏側に抜ける奇跡が起こります。
 近松門左衛門が描いた、夫婦の慈愛溢れる名作をご覧下さい。

三、馬盗人(うまぬすびと)


 峠の道。馬を曳いて千鳥足でやってきた百姓の六兵衛は、馬を木に繋ぐと清水を飲みに崖を下っていきます。六兵衛を付け狙うならず者の悪太とすね三は、馬を盗もうと企みます。そこで悪太は、繋がれていた馬の荒縄を自分の首にかけ、すね三に馬を麓まで曳かせていきます。戻った六兵衛は、馬が人間に化けたと、びっくり仰天し......。
 昭和三十一年に初演され、平成八年に新しい振付で復活されました。馬が大活躍するお伽噺らしいおおらかな舞踊劇をお楽しみ下さい。