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芸術祭十月花形歌舞伎

料金(税込)

  • 1等A席15,000円
  • 1等B席11,000円
  • 2等A席7,000円
  • 2等B席5,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 桟敷席16,000円

※一幕見席はございません

上演時間

  • 源平布引滝
    義賢最期

  • 幕間 30分
  • 銘作左小刀
    京人形

  • 幕間 15分
  • 江戸ッ子繁昌記
    御存知 一心太助

  • 猿之助四十八撰の内 當世流小栗判官
    序幕

  • 幕間 20分
  • 猿之助四十八撰の内 當世流小栗判官
    二幕目

  • 幕間 30分
  • 猿之助四十八撰の内 當世流小栗判官
    大詰

演目と配役

昼の部

源平布引滝

一、義賢最期(よしかたさいご)
木曽先生義賢
九郎助娘小万
待宵姫
進野次郎
百姓九郎助
葵御前
下部折平実は多田蔵人行綱
愛之助
笑三郎





銘作左小刀

二、京人形(きょうにんぎょう)
左甚五郎
女房おとく
娘おみつ実は井筒姫
奴照平
京人形の精

笑三郎



三、江戸ッ子繁昌記(えどっこはんじょうき)

御存知 一心太助

一心太助/徳川家光
女房お仲
鳥居甲斐守
用人喜内
大久保彦左衛門
侍女豊乃
鮨勝
信濃屋五郎兵衛
柳生十兵衛
御台所
酒井忠勝
松平伊豆守

亀治郎
愛之助





門之助
高麗蔵
友右衛門

夜の部

平成二十三年度文化庁芸術祭参加公演



 

猿之助四十八撰の内

通し狂言 當世流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん)

市川亀治郎 市川笑也

天馬にて宙乗り相勤め申し候

小栗判官兼氏/浪七/娘お駒
照手姫
鬼瓦の胴八
横山次郎/膳所の四郎蔵
後家お槙
浪七女房お藤
横山郡司
横山三郎
局藤浪
矢橋の橋蔵/上杉安房守
遊行上人
横山大膳
亀治郎



笑三郎

寿

竹三郎

愛之助
段四郎

みどころ

昼の部

一、義賢最期(よしかたさいご)

 平家全盛の時代。源義朝が敗死した後、平家方に味方した弟の木曽義賢は病で館に引き籠っていました。その館に、百姓九郎助が娘の小万とあらわれ、小万の夫である奴折平の暇乞いを願い出ます。しかし、今では娘の待宵姫と恋仲となっている折平を源氏の武将多田蔵人と見抜いていた義賢は、源氏再興の志を明かします。そこへ、平清盛の使者が白旗詮議にあらわれ、潔白ならば義朝の髑髏を足で踏むよう迫ります。耐えかねた義賢は使者を成敗。平家方の軍勢が館を取り囲む中、死を覚悟した義賢は、懐妊中の妻葵御前と九郎助親子に白旗を託すと、軍勢を相手に奮戦し、壮絶な最期を遂げるのでした。
 愛之助が魅せる仏倒しなどの凄愴な迫力の立廻りが見どころの義太夫狂言の名作にご期待ください。

二、京人形(きょうにんぎょう)

 名匠左甚五郎は、廓で見初めた太夫が忘れられず、太夫に生き写しの人形を彫り上げます。太夫を身請けした気で人形を相手に酒を飲み始めると、不思議なことに人形が動き出します。人形はその美しい姿に似ず、男のように動くので、甚五郎が鏡を人形の懐に入れると、たちまち生きた太夫のごとく女らしくなり、喜んだ甚五郎は人形を相手に太夫を見初めた日の様子を語ります。そこへ、家で匿っていた主家の息女井筒姫に追手たちが迫りますが、甚五郎は右腕を斬りつけられたにもかかわらず、左手一本で追手を追い散らすのでした。
 日光東照宮の眠り猫で有名な名匠左甚五郎を主人公にした舞踊劇を、右近の甚五郎、笑也の京人形の精でお楽しみください。

三、江戸ッ子繁昌記(えどっこはんじょうき)

  御存知 一心太助

 三代将軍徳川家光の時代。魚屋一心太助は、新婚のお仲と周囲が羨むほどの仲睦まじさ。魚河岸に出かけた太助は、近頃仲買に入った丹波屋の横暴ぶりに怒りを感じ大乱闘に。一方、江戸城中では、鳥居甲斐守によって家光を殺して忠長公を四代将軍にする陰謀が企てられています。家光を守護する大久保彦左衛門は、太助が家光に瓜二つなことから、替え玉にすることを思いつきます。太助が将軍家光として江戸城に、家光が魚屋となり太助の家に入ります。二人は戸惑いながらも入れ替わった相手を演じていましたが、鳥居甲斐守にそのことを悟られてしまいます。とうとう家光に悪人方の魔手が迫り…。
 義理人情に厚い江戸の人々を生き生きと描いた、お馴染みの一心太助の物語。叔父萬屋錦之介の当り役である太助と家光の二役を獅童が勤めます。

夜の部

平成二十三年度文化庁芸術祭参加

猿之助四十八撰の内
通し狂言 當世流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん)

 常陸国の領主横山郡司には、照手姫という息女がおり、将軍家の命によって小栗判官兼氏を婿と決め、常陸国を判官に譲ることにしていました。しかし、常陸国の横領を企む郡司の弟大膳と息子の次郎と三郎兄弟は、共謀して郡司の館から判官に家を譲る証文と、管領家からお預かりの重宝勝鬨の轡を奪った上、郡司を殺します。
 その後、領地は大膳が預かり、照手姫は大膳の館に監禁されますが、姫に仕える局藤浪によって救出され、藤沢の遊行上人を頼って遊行寺に向かいます。そして重宝と行方不明の照手姫を探すために大膳の館にやってきた判官に、大膳は味方を装いながら、判官を殺そうと荒馬の鬼鹿毛を広間に放ちます。しかし、さすがは馬術の棟梁、判官は鬼鹿毛を乗りこなし、碁盤乗りの曲馬も見事に披露します。そして、藤浪から郡司を殺したのは大膳親子であることを聞いた判官は、照手姫とともに親の敵を討つことを決意し、鬼鹿毛に乗って遊行寺へ駆け出して行くのでした。
 遊行寺で追手にかかり判官とはぐれた照手姫は、小栗家の家臣だった琵琶湖のほとりに住む漁師浪七と妻お藤に匿われていますが、お藤の兄である極道者の胴八が、金目当てに照手姫をさらいます。危機一髪というところを、照手姫は、浪七夫婦に命がけで助けられるのでした。
 一方、判官は、偶然助けた美濃国青墓で万福長者といわれる萬屋の娘お駒に見初められます。判官は、探し求めている勝鬨の轡が萬屋にあると聞き、婿になることを承諾しますが、祝言の日、この家で下女として働く照手姫と再会します。実は、照手姫は人買いに売られそうになったところを、萬屋の後家お槙に助けられたのでした。判官が祝言を断るので、恋焦がれるお駒は嫉妬のあまり照手姫に刃を向け、それを制した母のお槙に殺されます。そして、判官はお駒の怨念に祟られて顔が醜くなり、さらには、足腰が立たなくなってしまい…。

 「猿之助四十八撰」の一つで、数々の仕掛けを巧みに織り込んだ復活古典狂言の名作。伯父猿之助がたびたび演じてきた判官、浪七、お駒の三役に亀治郎が初挑戦いたします。

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