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こども歌舞伎スクール「寺子屋」で開校式
4月6日(日)歌舞伎座稽古場で、こども歌舞伎スクール「寺子屋」の開校式、ならびに入校式が行われ、第一期生となる生徒が保護者の皆さんとともに式に臨みました。
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松竹が伝統を未来につなぐ新たな取組みとして開校した、こども歌舞伎スクール「寺子屋」。待ちに待った「寺子屋」スタートとなるこの日、400名を超える応募者から、書類選考と面接選考を経て晴れて入校の日を迎えた48名の生徒と、講師陣が一堂に会しました。
最初に、生徒全員の名前が読み上げられ、「ハイ!」と答える子どもたちの大きな声が稽古場いっぱいに響きました。主催である松竹株式会社の安孫子正専務が「ここに48名の生徒の入校を認定いたします。おめでとうございます」と、入校宣言を行うと会場から温かい拍手が起こり、小さな生徒たちの入校を祝うとともに、「寺子屋」の記念すべき一歩をしるしました。
続けて安孫子専務が、開校に当たっての感謝と喜びとともに、生徒に向けて「この稽古場は、俳優さんたちが舞台へ出る前にお稽古する大事な場所。ここで勉強できることを楽しんで一年間を過ごしてください」と式辞を述べました。
公益社団法人日本俳優協会と一般社団法人伝統歌舞伎保存会からは、会長である坂田藤十郎より、「歌舞伎の世界はとても奥深く、魅力的で、面白いところです。新鮮な驚きと興味深い発見の日々を楽しんで、お稽古に励んでほしいと願っています」との祝辞が届けられました。
続く講師紹介では、演技指導部門の統括講師である中村梅玉が、「楽しく仲よく一年間お勉強してください。保護者の皆様、お子様のためによろしくご協力をお願いいたします」と呼びかけました。同じく統括講師の片岡秀太郎は、「正座をする、きものを着る機会が減ってきています。挨拶やなんでもないようなことを自然に覚えてもらえるよう、指導にあたりたい」と日本文化の大切さをあらためて語りました。
日本舞踊部門の藤間勘十郎、歌舞伎音楽部門の鳥羽屋里長、田中傳左衛門、竹本葵太夫ら列席の統括講師からもお祝いや激励の挨拶があり、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていました。
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12日(土)からはさっそくお稽古が始まり、それぞれのクラスが年間30回の授業で歌舞伎子役の演技と日本舞踊の実技を中心に和の心、礼儀を学びます。そして、来年2月には発表会を開き、一年の成果を披露する予定です。