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勘三郎『大阪平成中村座』開催記念茶会で意気込みを語りました
10月3日の初日を皮切りに、2ヶ月に渡り大阪城西の丸庭園において大阪平成中村座が開催されます。2000年、東京浅草で誕生し、以来NY、ベルリンなど海外にまで活躍の場を広げ、この10年間、話題の舞台を上演してきた平成中村座が8年ぶりに大阪に登場。しかも目の前に大阪城を臨む大阪城西の丸庭園での開催とあって、大変な話題となっています。
大阪城にゆかりの豊臣秀吉公と、江戸時代に中村座を創設した初代中村勘三郎は共に尾張・中村の出身と言われています。また、茶道を確立した功労者である千利休もまた、秀吉公とともに大阪城にゆかりの深い人物でした。今回の「大阪平成中村座」の開催を記念して、武者小路千家家元 千宗守 宗匠を席主とした茶会が大阪城西の丸庭園内の茶室「豊松庵」で催され、勘三郎が公演での意気込みを語りました。
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中村勘三郎
夢のようでございます。平成中村座の後ろに大阪城の天守閣がある、このような素晴らしい場所でやらせていただけて、本当にありがたく思っています。
10月は古典中の古典を揃えています。中でも『俊寛』は父が最後に勤めた演目でもあります。歌舞伎役者が守っていかなくてはならない古典の作品を、全員で精一杯勤めたいと思っています。また、11月にはNY、ベルリンなどで上演した『法界坊』『夏祭浪花鑑』の2演目を上演させていただきます。外国に打って出たものを、大阪の方々に観ていただくのは本当に楽しみです。
舞台の後ろを開けると大阪城が・・・本当に凄いです。色々な場所で中村座をやらせていただきましたが、一番素晴らしい!ここでずっとやりたいと思うほどです(笑)。10月11月と、昼夜共に舞台の後ろを開ける演出がありますから、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
大阪城は大阪の方々の宝物です。そこをお借りするだけでも大変なことですから、より素晴らしいものを皆様にお見せしなくてはいけないと思っています。一所懸命2ヶ月間勤めさせていただきますので、一人でも多くの方に、大阪城の足下にある中村座で、江戸の雰囲気を味わいに来ていただきたいと思っています。
※チケット好評発売中!詳しくは公演情報をご覧ください。
「十月大歌舞伎 大阪平成中村座」
「十一月大歌舞伎 大阪平成中村座」