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大阪松竹座「坂東玉三郎 大阪松竹座名残の華」初日開幕
2026年2月12日(木)、大阪松竹座で大阪松竹座さよなら公演「坂東玉三郎 大阪松竹座名残の華」の初日が開幕しました。
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幕が開き、裃姿の玉三郎による『御名残口上』では、玉三郎が、「大阪松竹座が5月に閉館する前に、一度ご挨拶させていただきたく御名残公演をさせていただくことにしました」と述べました。それに続いて一門の俳優からひと言ずつ挨拶する場面もあり、お客様への感謝を伝えました。その後、映像『稲舟』をはさんで改めて幕が開くと、玉三郎の衣裳解説です。
玉三郎は令和3(2021)年から昨年までの5年連続で大阪松竹座の正月公演に出演していましたが、その最初のお正月公演から始まったのが、『口上』での衣裳解説でした。それが好評を得て、その後もたびたび行われてきましたが、本公演の『御名残口上』では、大阪松竹座の舞台では久々となる、衣裳解説を交えての『口上』となりました。玉三郎は、『天守物語』の富姫や『吉田屋』の夕霧などの絢爛豪華な打掛を一着ずつ自ら羽織り、客席にもよく見えるように上手、下手へ動いて見せながら解説をします。美しい刺繍の施された衣裳に、客席からは感嘆の声が聞こえました。
幕間をはさんで玉三郎が披露したのは地唄舞の‶月二題″。『由縁の月』は、「夕霧伊左衛門」をもとにした作品。身請けをされた遊女が愛しい恋人との別れを惜しむ風情を描く舞踊で、しっとりとしたなかにも情感あふれる舞踊に、客席に静かな感動が広がります。続いては『残月』。月の光が照らす幻想的な雰囲気のなか、美しい箏と三味線の音色にのせて、短い生涯を終えた女性の命のはかなさが表現され、ため息のような感動が会場を包み込んでいました。
5月で閉館する大阪松竹座。玉三郎が出演する公演はこれが最後ということもあり、舞台の玉三郎を目に焼き付けようとばかりに、観客の大きな拍手が鳴りやまぬまま幕となりました。
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大阪松竹座さよなら公演「坂東玉三郎 大阪松竹座名残の華」は2月14日(土)までの公演です。
