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松竹大歌舞伎 東コース ※公演中止

令和2年度

(公社)全国公立文化施設協会主催

東コース

松竹大歌舞伎 ※公演中止

当公演は終了いたしました。

2020年5月1日(金)~26日(火)

※新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、全公演中止となりました。
詳細につきましては、各会場の公式サイトにてご確認いただくか、各公演のお問い合わせ先にご連絡ください

劇場:巡業

日程詳細

2020年5月

演目と配役

一、 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
川連法眼館の場
佐藤忠信/佐藤忠信実は源九郎狐
静御前
亀井六郎
駿河次郎
法眼妻飛鳥
川連法眼
源義経
中村 橋之助
坂東
中村 福之助
中村 歌之助
中村
中村
中村

河竹黙阿弥 作

二、連獅子(れんじし)
狂言師後に親獅子の精
狂言師後に仔獅子の精
狂言師後に仔獅子の精
僧蓮念
僧遍念

中村
中村 福之助
中村 歌之助
中村 橋之助
中村

みどころ

一、 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

 吉野の山中にある川連法眼の館では源義経が匿われていた。川連法眼は、頼朝方に露見し、義経の身柄を差し出すよう迫られていたが、妻飛鳥に義経を守り抜く覚悟であることを打ち明ける。
 そこへ、義経の忠臣、佐藤忠信が訪ねてくる。義経は伏見稲荷で預けた静御前の様子を尋ねるが、忠信は覚えのない様子。まもなく静御前も現れ、はぐれたはずの忠信を見て驚く。不審に思った義経は忠信の詮議を命じ、静御前は初音の鼓を打つ。すると、もうひとりの忠信が忽然と姿を現す。実は、この忠信こそ、初音の鼓の皮を親とする狐の子。親を慕う子狐は、忠信に姿を変えて、静御前と鼓を守ってきたのだった。子狐の孝心に心打たれた義経は、子狐に初音の鼓を与える。すると、子狐は喜び……。
 歌舞伎の三大名作のひとつとして上演を重ねる『義経千本桜』は、源平合戦後、数奇な運命を辿る源義経を軸に描かれた全五段の義太夫狂言で、四段目にあたる『川連法眼館』は、通称「四の切」と呼ばれています。狐忠信がその正体を現す場での、「狐詞(きつねことば)」と呼ばれる独特なせりふ回しや、「毛縫い」と呼ばれる狐衣裳への鮮やかな早替りが眼目です。親子の情愛や狐と人間との慈愛を描いた傑作をご堪能ください。

二、連獅子(れんじし)

 文殊菩薩が住むといわれる霊地清涼山。その麓の石橋に、狂言師の親子が手獅子を携えて現れます。狂言師達は石橋の謂れや、子を千尋の谷へ蹴落とし、谷底より駆け上ってくる子だけを育てるという故事にちなんだ踊りを見せます。やがて法華僧と浄土僧がやって来て、お互いの宗派の違いから口論となりますが、一陣の風に怯え退散します。そこへ親獅子と仔獅子の精が現れ、勇壮に毛を振りながら、華麗な獅子の狂いを見せて舞い納めるのでした。
 通常は親獅子と仔獅子の二人で踊りますが、今回は親獅子と二人の仔獅子の三人で踊る演出でご覧いただきます。能の「石橋」をもとに、前半で親子の情愛を、後半では勇猛な獅子の毛振りを見せる、人気の高い長唄舞踊をお楽しみください。

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