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吉例顔見世大歌舞伎

吉例顔見世大歌舞伎

七世 尾上梅幸  十 七 回忌
二世 尾上松緑 二十三回忌
 追善

当公演は終了いたしました。

2011年11月1日(火)~25日(金)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~
【売切】<夜の部>16日(水)、23日(水・祝)

劇場:新橋演舞場

料金(税込)

  • 1等A席15,000円
  • 1等B席11,000円
  • 2等A席7,000円
  • 2等B席5,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 桟敷席16,000円

※一幕見席はございません。

上演時間

  • 傾城反魂香
    土佐将監閑居の場

  • 幕間 35分
  • 道行初音旅
    吉野山

  • 幕間 25分
  • 新皿屋舗月雨暈
    魚屋宗五郎

  • 歌舞伎十八番の内 外郎売

  • 幕間 15分
  • 京鹿子娘道成寺
    道行より鐘入りまで

  • 幕間 30分
  • 梅雨小袖昔八丈
    髪結新三

演目と配役

昼の部

一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)

土佐将監閑居の場

浮世又平
狩野雅楽之助
土佐修理之助
将監北の方
土佐将監
女房おとく
三津五郎
権十郎

調
彦三郎

二、道行初音旅(みちゆきはつねのたび)

吉野山

佐藤忠信実は源九郎狐
逸見藤太
静御前


菊之助

新皿屋舗月雨暈

三、魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
魚屋宗五郎
女房おはま
小奴三吉
召使おなぎ
茶屋娘おしげ
丁稚与吉
岩上典蔵
菊茶屋女房おみつ
父太兵衛
磯部主計之助
浦戸十左衛門
菊五郎


菊之助
尾上右近
藤間大河

萬次郎

三津五郎
左團次

夜の部

一、歌舞伎十八番の内 外郎売(ういろううり)
外郎売実は曽我五郎
小林朝比奈
茶道珍斎
近江小藤太
曽我十郎
大磯の虎
八幡三郎
化粧坂少将
梶原景時
小林妹舞鶴
工藤祐経

権十郎
亀三郎
寿


萬太郎
尾上右近

萬次郎
三津五郎
二、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)

道行より鐘入りまで

白拍子花子
妙念坊
喜観坊
雲念坊
阿観坊
仙念坊
謹請坊
菊之助

尾上右近



田之助

梅雨小袖昔八丈

三、髪結新三(かみゆいしんざ)
髪結新三
手代忠七
下剃勝奴
白子屋娘お熊
家主女房おかく
加賀屋藤兵衛
車力善八
白子屋後家お常
家主長兵衛
弥太五郎源七
菊五郎

菊之助


権十郎
調
萬次郎
三津五郎
左團次

みどころ

昼の部

一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)

 絵師土佐将監の弟子又平は、師の閑居を妻おとくと訪れ、土佐の名字を名乗るのを許して欲しいと、言葉が不自由な又平に代わって、おとくが願い出ます。しかし、絵から抜け出た虎をかき消した弟弟子の修理之助や、主君の大事に馳せ参じる雅楽之助のような功績のない又平は門前払い。絶望した夫婦は死を決意し、今生の名残りに又平は手水鉢に自画像を心魂込めて描きます。するとその絵は石を貫き、手水鉢の裏側に抜けるという奇跡が起こります。そして将監は、土佐又平光起と名乗ることを許すのでした。
 命を懸けて起した奇跡と、夫婦愛が胸を打つ近松門左衛門の名作。音羽屋に所縁の深い舞台を心ゆくまでお楽しみください。

二、道行初音旅(みちゆきはつねのたび)
  吉野山

 桜の花が満開の吉野山。兄の源頼朝との不和により都を離れた義経の愛妾静御前は、家来の佐藤忠信とともに、義経のもとへ急いでいます。いつの間にか忠信の姿を見失いますが、静が義経から預かった初音の鼓を打つと、不思議とどこからともなく忠信が現れます。実は、静を守護していた忠信は、鼓の皮となった親狐を慕う子狐だったのでした。
 三大義太夫狂言のひとつ『義経千本桜』より、七世梅幸、二世松緑のコンビで幾度となく上演された人気の歌舞伎舞踊を上演いたします。

三、魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)

 魚屋宗五郎の家では、宗五郎の妹お蔦が奉公先の旗本磯部主計之助によって不義の咎で手討ちにされたと知り、皆が悲しみに暮れているところへ、弔問に来たお蔦の朋輩おなぎが、お蔦は濡れ衣であったと真相を語ります。禁酒中の宗五郎でしたが、妹の無惨な死に耐えかねて酒を飲んで泥酔し、女房おはまが止めるのを振り切って、磯部邸に乗り込みます。宗五郎は、磯部邸で大暴れして妹をなぶり殺しにされた悔しい胸の内を訴え…。
 二世松緑から引き継いだ宗五郎を菊五郎が勤め、江戸庶民の粋と哀感を描いた河竹黙阿弥による生世話物の名作をご覧に入れます。

夜の部

一、歌舞伎十八番の内 外郎売(ういろううり)

 遠くに富士山を望む大磯の遊廓。工藤祐経が小林朝比奈やその妹舞鶴、大磯の虎たちを従え、廓で休息していると、小田原名物の外郎売に身をやつした曽我五郎がやって来ます。祐経に評判の早口の言い立てを所望された五郎は、妙薬である外郎の故事来歴や効能を立て板に水の如く披露しながら、祐経への敵討ちの機を狙いますが、兄の十郎に時節を待てとたしなめられます。親を思う心を察した祐経は、狩場での再会を約束するのでした。
 歌舞伎十八番から、松緑が祖父の二世松緑と共演した想い出の狂言をお贈りします。

二、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)

 春爛漫の道成寺。鐘供養が行われている道成寺に、花子を名乗る白拍子がやって来て鐘を拝みたいと申し出ます。所化たちは、法要の舞を舞うのであればと承知するので、花子は舞い始めます。艶やかな踊りを披露するうちに、みるみる形相が変わり、鐘の中に飛び込んでしまいます。実は、花子は叶わぬ恋の恨みから熊野詣の僧安珍を焼き殺した清姫の亡霊だったのでした。
 七世梅幸が得意とした歌舞伎舞踊屈指の大曲『京鹿子娘道成寺』を菊之助が勤め、今回は「道行」から上演いたします。

三、髪結新三(かみゆいしんざ)

 材木問屋白子屋では後家お常が一人娘お熊の縁談を取りまとめますが、お熊は手代忠七と恋仲であるため、縁談を了承しません。事情を知る小悪党の髪結新三は、忠七を騙してお熊を誘拐し、身代金をせしめようとします。そこへ白子屋の依頼で乗物町の親分弥太五郎源七がお熊を取り戻そうとやって来ますが、持参金の安さをなじられ新三に追い返されてしまいます。ところが源七に代わり、仲介役を買って出た老獪な家主長兵衛は、まんまと新三をやり込め、お熊を奪還します。しかし、顔に泥を塗られて収まらない源七は…。
 江戸の市井の風俗をみごとに活写した黙阿弥の作品。初演で五世菊五郎が新三を演じて以来、音羽屋の家の芸として受け継がれている世話物の傑作を存分にご堪能いただきます。

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