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壽 初春大歌舞伎

壽 初春大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2011年1月2日(日)~26日(水)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~

劇場:新橋演舞場

料金(税込)

  • 1等A席16,000円
  • 1等B席11,000円
  • 2等A席9,000円
  • 2等B席5,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 桟敷席17,000円

※一幕見席はございません。

上演時間

  • 御摂勧進帳

  • 幕間 35分
  • 妹背山婦女庭訓
    三笠山御殿

  • 幕間 25分
  • 寿曽我対面

  • 寿式三番叟

  • 幕間 20分
  • 源平布引滝
    実盛物語

  • 幕間 35分
  • 浮世柄比翼稲妻

演目と配役

昼の部

一、御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)

加賀国安宅の関の場

武蔵坊弁慶
九郎判官義経
駿河次郎清重
近江三郎民利
山城四郎義就
三河五郎兼房
源八兵衛広綱
常陸坊海尊
斎藤次祐家
富樫左衛門
橋之助
錦之助
種太郎
巳之助

吉之助
宗之助

彌十郎

二、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)

三笠山御殿

漁師鱶七実は金輪五郎今国
お三輪
橘姫
荒巻弥藤次
宮越玄蕃
豆腐買おむら
蘇我入鹿
烏帽子折求女実は藤原淡海
團十郎





左團次

三、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
工藤祐経
曽我五郎
大磯の虎
近江小藤太
八幡三郎
化粧坂少将
梶原平次景高
梶原平三景時
小林朝比奈
鬼王新左衛門
曽我十郎
吉右衛門
三津五郎


種太郎
巳之助
吉之助
由次郎



夜の部

一、寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)

附千歳
千歳
三番叟

鷹之資

三津五郎

源平布引滝

二、実盛物語(さねもりものがたり)
斎藤実盛
葵御前
小よし
郎党
郎党
郎党
郎党
九郎助
瀬尾十郎
小万
團十郎

右之助
種太郎
巳之助
種之助
宗之助

段四郎

三、浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)

浅草鳥越山三浪宅の場

吉原仲之町の場


「伊達競曲輪鞘当」

名古屋山三
不破伴左衛門
遣り手お爪
家主杢郎兵衛
浮世又平
葛城太夫/お国/茶屋女房お梅
三津五郎
橋之助
右之助

彌十郎

みどころ

昼の部

一、御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)

 都落ちを余儀なくされた義経は家臣と供に山伏に姿を変え、奥州を目指します。その道中義経一行が、安宅の関で関守を務める富樫左衛門と斎藤次祐家に詮議を受けているところへ、遅れていた武蔵坊弁慶が追いつきます。弁慶があるはずのない勧進帳を読み上げるなど富樫の調べに次々答えていきます。富樫は一行が義経達と分かりながらも、弁慶の主君を思う気持ちに心を打たれ、関の通過を許します。しかし腹の虫がおさまらない斎藤次は弁慶に縄を掛けます。弁慶は義経が安全なところまで行ったのを見計らうと、縄を切り番卒達の首を天水桶に投げ込むと、二本の金剛杖で芋を洗うように掻き回すのでした。
 通称「芋洗い勧進帳」と呼ばれる、荒事の豪快さを盛り込んだ舞台をお楽しみください。

二、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)

  三笠山御殿

 三笠山にある蘇我入鹿の御殿へ、藤原鎌足の使者として漁師鱶七がやって来ます。しかし入鹿は鱶七を信用せず、人質にしてしまいます。程なく杉酒屋の娘お三輪が、恋い慕う隣家の若者、烏帽子折の求女の着物の裾に付けた苧環の白糸を辿って御殿へ迷い込みます。そこでお三輪は意地悪な官女達に散々なぶられた挙句、求女と入鹿の妹の橘姫が祝言を挙げたと聞いて嫉妬に狂い逆上し、形相が一変。奥へと踏み込もうとしますが、突然鱶七に刺されてしまいます。それというのも鱶七は…。
 重厚な時代物狂言『妹背山婦女庭訓』より、変化に富んだ物語の展開が魅力の「三笠山御殿」をご覧ください。

三、寿曽我対面(ことぶきそがたいのめん)

 源頼朝の信任が厚い工藤祐経の館。祐経の巻狩の総奉行就任の祝宴を興じているところへ、曽我十郎と五郎の兄弟が対面を願い出ます。二人は十八年前に工藤が討った河津三郎の遺児である兄弟。その仇を討とうと逸る五郎は祐経に詰め寄りますが、十郎はこれを押し止めます。祐経は兄弟へ盃を与え、源氏の重宝友切丸の捜索が先決であることを告げます。そこへ兄弟の家臣鬼王新左衛門が友切丸を手に駆けつけると、祐経は狩場での再会を約束するのでした。
 歌舞伎の様式美あふれる、初春にふさわしい一幕を上演いたします。

夜の部

一、寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)

 厳粛に掃き清められた舞台に、翁、千歳、附千歳、そして三番叟が現われます。千歳が滝の水に託して長寿を祝う喜びの舞いを見せると、翁は天下泰平、国土安穏を祈願して厳かに舞います。やがて三番叟が鈴を手にすると五穀豊穣を祈ってめでたく舞い納めるのでした。
 初春を寿い格調高い舞踊を上演いたします。

二、実盛物語(さねもりものがたり)

 琵琶湖のほとりに暮らす九郎助と小よしの夫婦は、源氏再興の念願かなわず命を落とした木曽義賢の妻で懐妊中の葵御前をかくまっています。そこへ平家方の斎藤実盛と瀬尾十郎が、葵御前の産む子の検分にやって来ます。追い詰められた九郎助夫婦は、漁の折に拾ってきた白旗を握った女の片腕を、袱紗に包み葵御前の産み落とした赤子だと言って差し出しますが、瀬尾はこれを訝しがります。しかし、密かに源氏に心を寄せ、この腕に心あたりのある実盛は、瀬尾を巧みに言いくるめます。そして瀬尾が去ったあと、実盛は事情を語り始め…。
 源平争乱の時代の颯爽とした武士の姿を描いた時代物をご覧ください。

三、浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)

 佐々木家の家臣名古屋山三は腰元岩橋と深い仲になりますが、不義密通の咎で、追放されます。浪人となった山三が、下女お国と貧乏長屋で暮らしているところへやって来たのは、吉原の花魁葛城。実は、葛城は岩橋で、山三の父の仇と思われる不破伴左衛門と失われた重宝の刀の行方を探り、その様子を伝えにきたのです。一方、お国の父浮世又平は、伴左衛門の命により山三を毒殺しようとやってきますが、それを止めようとしたお国に刺されてしまいます。しかし、お国自身も誤って飲んでいた毒によって虫の息。暗闇の中、そうとは知らぬ山三が奪われた刀の詮議のため吉原へ向かうのをお国は見送って息絶えるのでした。
 桜の咲き誇る吉原仲之町。山三と伴左衛門は偶然にもすれ違う際に刀の鞘が当たったことから斬り合いになりますが…。
 趣向に富んだ鶴屋南北ならではの名作をお楽しみください。

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