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吉例顔見世大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等A席15,000円
  • 1等B席11,000円
  • 2等A席9,000円
  • 2等B席8,000円
  • 3階A席5,000円
  • 3階B席3,000円
  • 桟敷席16,000円

※一幕見席はございません。

上演時間

  • 通し狂言 天衣紛上野初花 河内山と直侍
    序幕・二幕目

  • 幕間 30分
  • 通し狂言 天衣紛上野初花 河内山と直侍
    三幕目

  • 幕間 20分
  • 通し狂言 天衣紛上野初花 河内山と直侍
    四幕目 大詰

  • ひらかな盛衰記
    逆櫓

  • 幕間 30分
  • 梅の栄

  • 幕間 20分
  • 傾城花子 忍ぶの惣太 都鳥廓白浪

演目と配役

昼の部

通し狂言

  天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)

河内山と直侍

序 幕

二幕目


三幕目


四幕目


大 詰
湯島天神境内の場
上州屋見世先の場
大口楼廻し部屋の場
同  三千歳部屋の場
吉原田圃根岸道の場
松江邸広間の場
同  書院の場
同  玄関先の場
入谷村蕎麦屋の場
大口屋寮の場
 浄瑠璃「忍逢春雪解」
池の端河内山妾宅の場
河内山宗俊
三千歳
金子市之丞
松江出雲守
宮崎数馬
腰元浪路
北村大膳
おみつ
暗闇の丑松
和泉屋清兵衛
高木小左衛門
後家おまき
按摩丈賀
片岡直次郎
幸四郎

段四郎
錦之助
高麗蔵


萬次郎

友右衛門
彦三郎
秀太郎
田之助
菊五郎

夜の部

一、ひらかな盛衰記(ひらがなせいすいき)

逆櫓

船頭松右衛門実は樋口次郎兼光
お筆
船頭日吉丸又六
同 明神丸富蔵
同 灘吉九郎作
槌松実は駒若丸
畠山の臣
畠山の臣
女房およし
漁師権四郎
畠山重忠
幸四郎

友右衛門
錦之助
男女蔵
金太郎
尾上右近
萬太郎
高麗蔵
段四郎
富十郎
二、梅の栄(うめのさかえ)
梅野
雄吉郎
佑太郎
暁之丞
修之助
駒之丞

種太郎
尾上右近
種之助


三、傾城花子 忍ぶの惣太 都鳥廓白浪(みやこどりながれのしらなみ)
序 幕

二幕目
三幕目
三囲稲荷前の場
長命寺堤の場
向島惣太内の場
原庭按摩宿の場
忍ぶの惣太/木の葉の峰蔵
傾城花子実は天狗小僧霧太郎実は吉田松若丸
葛飾十右衛門
下部軍助
吉田梅若丸
植木屋茂吉
御台班女の前
お梶
宵寝の丑市
菊五郎
菊之助

権十郎

男女蔵
萬次郎


みどころ

昼の部

通し狂言 天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)

  河内山と直侍

 講談「天保六花撰」をもとに作られた作品で、江戸城のお数寄屋坊主河内山宗俊と、その悪事の片棒を担ぐ御家人くずれの片岡直次郎を中心に、直次郎の恋人で遊女三千歳、剣客の金子市之丞など江戸をにぎわせる小悪党や交錯する人間模様を生き生きと描いた河竹黙阿弥の代表作を今回は通しで上演します。

 河内山宗俊は、金の無心に質店の上州屋を訪れます。腰元浪路として奉公に出ている上州屋の娘が、奉公先の松江出雲守から妾になれと迫られているとのこと。それを聞いた河内山は、礼の金と引き換えに娘を連れ戻すことを請け負います。
 上野寛永寺の使僧に化け、出雲守の屋敷に乗り込んだ河内山。出雲守は、浪路を帰すことを渋りますが、河内山に説き伏せられ承知します。無事に役目を終えた河内山でしたが、帰りがけ、家臣に素性を暴露されます。しかし居直って啖呵を切り、堂々と屋敷を後にするのでした。
 雪の降り積もった入谷の蕎麦屋にやってきた直次郎は、悪事を重ね追われる身。すると大口の寮に三千歳が出養生に来ていると知った直次郎は、一目会いたいと忍んでいきます。折しもここへ三千歳を身請けした金子市之丞もやってきます。市之丞は、三千歳に直次郎を悪しざまに言って諦めさせようとしますが承知しないので、年季証文を投げつけて帰ってしまいます。それというのも実は、市之丞は三千歳の兄で、妹とわかった三千歳と直次郎を添わせてやろうという心だったのです。二人は市之丞に感謝し、束の間の逢瀬を楽しみますが、そこへ捕手が迫り、直次郎は一人落ち延びていきます。
 入谷から逃れた直次郎は、甲州へ向かう途中、河内山のもとを訪ねます。そこで河内山は、縄にかかる覚悟を告げると、直次郎もまた、そんな河内山に感服し、逃げずに縄にかかる決意をします。やがて捕手に囲まれる中を、河内山は悠然と直次郎に酌をさせるのでした。

夜の部

一、ひらかな盛衰記(ひらがなせいすいき)
 逆櫓

 源義経の木曽義仲討伐を背景にした物語です。
 船頭の権四郎は、娘およしと孫の槌松を連れて巡礼に出ます。その旅先で騒動に遭い、子供を取り違えてしまいますが、その子を本当の孫として育てています。そこへ現れたお筆という女によって、その子が義仲の若君駒若丸であると知らされると、およしの夫松右衛門は態度を一変させ、身分を明かします。実は松右衛門は、義仲の遺臣樋口次郎兼光で、主君の若君を守り、船の前方にも後方にも櫓を設けて前後両方に船を進ませる"逆櫓"の計略により義経に近づき、亡君の仇を討つ魂胆だったのです。計略むなしく樋口は敵の大軍に捕り囲まれますが、舅の権四郎のはからいで、若君は敵将畠山重忠に助けられ、樋口は潔く縄にかかるのでした。
 忠義と人情溢れるスケールの大きな時代物を上演いたします。

二、梅の栄(うめのさかえ)

 梅の咲き誇るのどかなある日。梅野は、春の景色をながめながら、可憐な梅の花にたとえて、女心を明るく華やかに舞いはじめます。
 梅を織り込んだ、美しい情景豊かな品格のある舞踊をどうぞお楽しみください。

三、傾城花子 忍ぶの惣太
  都鳥廓白浪(みやこどりながれのしらなみ)

 京の吉田家ではお家騒動が起こり、家名は断絶。嫡子松若丸は行方知れずとなります。吉田家の家臣であった忍ぶの惣太は、家宝都鳥の印を探す旅に出ていた松若丸の弟、梅若丸をあやまって殺してしまいます。惣太は都鳥の印を手に入れますが、自分が身請けした傾城花子に、中身をすり替えられ、逃げられてしまいます。花子は実は松若丸で、都鳥の印を探すために、霧太郎と名乗り盗賊になっていたのです。惣太は花子を追ってやってきますが、やがて斬り合いになり…。
 「梅若伝説」をもとに趣向をこらした河竹黙阿弥の世話物。松若丸が食事をしながら捕手と立廻りをする「おまんまの立廻り」は歌舞伎的なおかしみをふんだんに盛り込んだ場面です。

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