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愛之助主演 9月大阪松竹座製作発表

愛之助主演 大阪松竹座『蟬しぐれ』

 日本を代表する時代小説家、藤沢周平が没し今年で10年、生誕から80年を迎える本年、大阪松竹座では9月2日(日)より24日(月・祝)まで、代表作『蟬しぐれ』を上演いたします。

 8月1日、歌舞伎以外では初の主演舞台となる片岡愛之助と、関西初舞台となる相田翔子が揃って製作発表を行いました。

片岡愛之助―――

愛之助

 今回、藤沢周平先生の代表作ともいわれております『蟬しぐれ』で、牧文四郎をつとめさせていただきます。テレビ化、映画化された作品も拝見し、感動的な良い作品だなぁと思っていましたが、まさか、僕が文四郎をつとめさせていただくなんて思ってもいませんでした。

 相手役のお福には相田翔子さん。ぴったりだと思うしすごく嬉しくて、今からときめいています。

 普通、文四郎の幼少時期は子役が勤めるとおもいますが、今回の舞台では年齢設定を少しあげて、ちょっと老けておりますが、私が幼少時代から演じさせていただきます。もちろん相田さんも。

 歌舞伎以外での舞台出演は久しぶりで初主演です。力いっぱい頑張りたいとおもっておりますので、普段歌舞伎をご覧になっているお客様にも、ぜひ、このお芝居を観に足を運んでいただきたいと思っています。

相田翔子―――

相田翔子

 この作品を読んで、青春時代、輝かしい時代、苦しかった時代…時というのは振り返ってみれば、本当に“あっ”という間の事で、刹那的で、儚くて、そういうものなんだけれども、とても大切なものと改めて感じることができました。

 お福にとって、文四郎さんとの切ない再会は、幼い頃のまっさらな淡い恋心を貫き通せなかった、激しい胸の痛み・後悔の念、それらを押し殺してのものだったと思います。

 激動の時代の純愛。それを劇場に見に来てくださった皆さんと一緒に体感できる、そんな舞台を心を込めて演じさせていただきたいと思っています。

脚本・池田政之―――

脚本・池田政之

 このような素晴らしい作品の脚本を書かせて頂くことは本当に名誉なことだと思っています。

 愛之助さんと相田さんは、牧文四郎とお福のイメージにピッタリで、本を直す時にも、お二人からどんどんイメージが膨らんでいきました。一層、気合を入れて書いた脚本をお客様に見ていただけるという喜びで一杯です。

 

演出・河毛俊作―――

演出・河毛俊作

 このお話をいただき本当にありがたく、愛之助さん、相田翔子さんご両者とお仕事ができて、演出家としてとても幸せだと思っています。

 この作品は、人間のプライドの話だと思うんです。それと愛、父と息子、母と息子、男同士の友情も愛の一つ、そして何より忍ぶ愛が底流に流れている。

 今の時代、どこか人が生き辛くなっている、何か人と人が擦れあう機会がすごく多くなっているのを感じている方も多いと思います。そんな中で、“一服の清涼剤”としての“愛とプライド”を、きっちりと造りあげたいと思っています。

 お客様が劇場を後にするとき、「あぁ、文四郎とお福に会った…」、そう感じていただければ嬉しく思います。


歌舞伎以外では初の主演舞台ですが―――

片岡愛之助―――
 あまり熱くなりすぎて、歌舞伎みたいにならないように気をつけたいと思っています(笑)。これだけ豪華な先輩方にもご出演いただいているので、お稽古場でいろんなことを教えていただきながらつとめたいと思っています。

 先月7月の松竹座では色々とアクシデントがありまして…おかげで緊張する余裕がなく、気がつくと今という感じです。多分稽古に入ってから、これはえらいことだなと気がつくと思うんです(笑)。


この時代の愛の形について―――

相田翔子―――
 愛する想いを抑えるって、相当な事だと思うんです。時代の流れに翻弄され、お互いが離れてしまっても、強く生きなくてはいけない、決断しなくてはいけない。この時代の女性は本当に強いと思います。

 いろんな場面で上手くいかなかったり、同じ方向に行くのか、そこで離れてしまうのか…恋が成就するのはとても難しい事だと思います。

 この作品を通して、私自身も一人の女性として、大きな意味で決断をする、そこでしっかりと自分なりに結果を出せるような大人になっていきたいと思っています。

蝉しぐれ 

舞台のみどころ―――

片岡愛之助―――
 幼少の頃から相田さんと通して演じさせていただきますが、その頃のお福とのやり取りや、父とのやり取りが非常に大切なところだと思うんです。

 舞台ですから、限られた時間の中でお客様に観ていただければならないので、どの部分を深めてどの部分を切っていくかという判断が非常に大事になってくると思っています。

 ダイジェスト版のような感じにはせずに、芝居の部分はたっぷり芝居をさせていただくつもりです。そして、この『』をもう一度見たいな、とお客様に思っていただけるようなお芝居にしたいとおもっております。

 テレビ版や映画版とは一味違う、僕なりの文四郎を造りあげていきたいとおもいます。それは見てのお楽しみですから、ぜったい見に来てくださいね。

 青年藩士の短くかけがいのない青春時代。親と子、友人、そして淡い恋を情感豊に描いた名作『蟬しぐれ』待望の舞台化!
 9月、藤沢周平生誕八十周年 没後十年、大阪松竹座新築開場十周年記念『蟬しぐれ』が今から楽しみです。

蝉しぐれ 

2007年08月08日

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