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大阪松竹座「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」に向けて

大阪松竹座「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」に向けて

 左より、片岡千次郎、片岡千壽

 2024年1月22日(月)から始まる大阪松竹座「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」に出演の、片岡千壽、片岡千次郎が、公演に向けての意気込みを語りました。

 令和7(2025)年に開催予定の日本国際博覧会(大阪・関西万博)を控え、大阪松竹座では新たな試みとして、海外のお客様にもわかりやすく歌舞伎をご紹介するインバウンド向け公演、「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」を上演します。大阪松竹座を拠点としていた松竹上方歌舞伎塾で育った千壽と千次郎が、日本の代表的な伝統芸能の一つである歌舞伎の魅力を本公演でお伝えします。

 

 千壽は開口一番、「やる気に満ちあふれています!」と宣言し、それに続いて千次郎も「気合十分です!」と、それぞれ力強く述べます。「ホームでもある大阪松竹座で、新しい試みとなるインバウンド向け公演のお話を我々にいただけたことは、うれしい思いと同時に、非常に責任も感じております」と、千壽は思いを噛み締めます。本公演ではまず、千壽による『歌舞伎のみかた』で歌舞伎のいろはを解説し、通訳者による英語の同時通訳も入ります。その後披露する『操り三番叟』では、三番叟を千次郎が、後見を片岡愛三朗が勤めます。

 

大阪松竹座「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」に向けて

 

 「初めての方、そして海外の方に歌舞伎って面白いんだなと思っていただけるような、いつもと少し違った目線の『歌舞伎のみかた』ができたら」と、意気込む千壽。具体的には、「お客様に舞台に上がっていただき、例えば立廻りなどを体験していただく。また、豪華絢爛な衣裳をまとった女方が登場予定ですので、写真を撮っていただくお時間を設けることを考えています」と、観客が直に歌舞伎を体験できるような企画を準備していることを明かします。舞台上に英語通訳者が登壇し、逐次通訳を交えて説明が行われることについては、「お客様には、より歌舞伎を身近に感じていただきたいと思います。私は関西人ならではのボケなどを言いがちですので、通訳さんが困らないようわかりやすく説明したいです」と、笑顔で話します。

 

大阪松竹座「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」に向けて

 

 『操り三番叟』に出演する千次郎は、「初春の賑わいや華やかさを感じていただける演目です。三味線の音楽、鼓や太鼓の音の響きも、生で聴いていただける機会。お客様が歌舞伎の文化に触れて、楽しんで帰っていただけるよう、後見役の愛三朗とお稽古を重ねて一所懸命に勤めたいと思います」と、目標を掲げます。また、「『操り三番叟』は儀式的な演目ではありますが、娯楽性もありわかりやすい。海外でもパントマイムのようなエンタテインメントがあるので、歌舞伎で和風に演じるとどうご覧いただけるのかも課題です。糸で操られた人形が見せる、日本独特のおおらかさを感じていただけたら」と、力を込めました。

 

 大阪観光の中心地・道頓堀で、連日午後6時の“ナイトタイム”から開演する「Night KABUKI(ナイト歌舞伎)」にどうぞご期待ください。

 大阪松竹座「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」は、1月22日(月)から28日(日)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2024/01/11