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錦秋演舞場祭り初日前インタビュー

新橋演舞場十月公演「錦秋演舞場祭り 中村勘三郎奮闘」

 新橋演舞場十月公演は、「錦秋演舞場祭り 中村勘三郎奮闘」と銘打ち、昼の部「十月大歌舞伎」では、『俊寛』『連獅子』『人情噺文七元結』、夜の部「森光子・中村勘三郎特別公演」では、書き下ろしの新作『寝坊な豆腐屋』が上演されます。

 初日を前に、中村勘三郎・森光子・山田洋次監督が舞台への意気込みを語りました。

中村勘三郎―――
 昼の部では初めて山田監督にシネマ歌舞伎を撮っていただきます。『文七元結』では脚本を直し、演出までやっていただける、本当に有難いことです。『文七元結』は、森先生とうちの父がテレビでやっていらっしゃって、とてもご縁を感じています。
 夜の部は、父の代からお世話になっている森先生との初共演、大先輩に囲まれ、緊張しっぱなしです。

山田洋次監督―――
 勘三郎さんは、今までにも何度か舞台をシネマ歌舞伎で収録していて、今度の『人情噺文七元結』と『連獅子』は僕が加わって監修します。どこが一番魅力的なのか、どんな風に撮ればよいか、今まで、築かれてきたノウハウにプラスができればと思っています。

森光子―――
 新橋演舞場は41年ぶり。新しくなって美しくなりましたね。
 勘三郎さんは昼夜で4つの演目にお出になっているんですけど、全然お疲れになった顔をお見せにならないんです。本当にすごい。いつも優しくしていただいて、ほっとしながら、毎日お稽古をしていて、舞台が本当に楽しみです。


先代の勘三郎との違いは―――

森―――
 まだ、わかりませんけれど、あの先生(十七代目勘三郎)はちょっと、お崩しになる方でしたから、脚本どおりのお返事をしたりすると、ご機嫌が悪くなるんです(笑)。
 ちょっと、いい加減なことを言うとご機嫌なんです。それが解かったのは、だいぶ後でございまして、それが抜けきらなくて困っています(笑)。

勘三郎―――
 夜の部は昭和37年の芝居で、『放浪記』が始まった次の年なんですよ。昨日、舞台稽古でちょっとアドリブを言ったんです。
「かあちゃん、早く帰ってこいよ、いいとこ連れて行ってやるよ」
 そうしたら「どこだ」ってすぐ分っちゃってね。
「日比谷に行こうよ。今、森光子が『放浪記』をやってんだよ」
「そんなのやってないよ」
「やってんだよ」
 なんてね、キャッチボールみたいに、すぐ返していただいて。ビックリしました(笑)。


見どころ―――

勘三郎―――
 錦秋演舞場祭りトータルとして観ていただけたら嬉しいですね。歌舞伎と、森先生たちとのお芝居を一緒にやるっていうことは、あまりないですからね。さらに、山田監督がシネマ歌舞伎を撮ってくれる、本当にすごいことだと思っています。

山田監督―――
 “昼・夜通し”で観ていただきたいですね。

森―――
 私も昼の部をちゃんとチケットを買って、もう観劇を決めています(笑)。

 昼の部では、山田洋次監督が補綴を手掛ける『人情噺文七元結』、そして『連獅子』『文七元結』は本公演中に、山田監督がシネマ歌舞伎として撮影します。夜の部『寝坊な豆腐屋』は、東京の下町を舞台に、三十数年振りに再会したある母子の物語を、森光子と中村勘三郎が初共演でつとめます。
 話題満載の「錦秋演舞場祭り 中村勘三郎奮闘」。ぜひご覧ください。

2007年10月02日

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