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玉三郎 八千代座「特別舞踊公演」への思い

玉三郎 八千代座「特別舞踊公演」への思い

 2010年に百周年を迎える八千代座(熊本県山鹿市)のオープニング記念公演として「坂東玉三郎特別舞踊公演」が開催されます。

 1990年に「八千代座八十周年・復興記念」の公演として始まった「坂東玉三郎特別舞踊公演」。平成の大修復・復原工事のため一時中断もありましたが、2001年に「八千代座平成こけら落とし公演」として再開して以来、ほぼ毎年公演が行われています。

 今年は11月2日(月)~13日(金)までの12日間に亘り、坂東玉三郎による『口上』と歌舞伎舞踊の大曲『京鹿子娘道成寺』が上演されます。

坂東玉三郎
 八千代座百周年の記念公演で『京鹿子娘道成寺』を踊らせていただきます。初めはこれほど長く八千代座での公演が続くとは思っておりませんでしたが、初めて八千代座で公演させていただいたときに感じた木肌の劇場に響く邦楽の素晴らしさ、そして自分たちの演技、舞踊が受け入れていただけることに感激し、毎年毎年町の方々と一緒に何を上演したら皆様に喜んでいただけるかを考えながら公演を続けております。

 都心ではない場所でお仕事をさせていただくことによって、東京などの大きな劇場で仕事をするときに、自分の気持ちが新鮮になって帰っていける気がしています。美しい自然の中で、自分の舞台の生活というものをしみじみ考える事ができるというのは、八千代座にうかがって経験するようになった事です。

 『京鹿子娘道成寺』をこの記念公演で踊らせていただくことは、幸せな事だと思っています。八千代座という劇場の特色をどう生かすかは舞台稽古を通じて出していきたいと思っておりますが、以前花道で拍手が鳴りやまなくて長唄が聞こえなかったというようなこともある小さな空間、近親感のある空間で上演するということが、やはり大きな魅力になると思っていす。

 また、昨年に続き『口上』を付けさせていただきました。襲名や追善での『口上』は肩の張る事もありますが、ここでは、結構言い間違えても大丈夫な感じです(笑)。最初は5分、10分といっていながら17分ほど話してしまったり、大変皆さんと楽しくお話をさせていただいています。

 地方都市の素晴らしさ、私たちが若い頃の雰囲気というものが山鹿にはたくさん残っております。都会にない食べ物の新鮮さを味わい、心身を回復できる場所でもあります。将来、多くの舞台に上がる方々がこの八千代座に来ていただけるように、そして八千代座がますます皆さんに楽しんでいただけるような劇場になることを祈りながら、記念の公演を勤めさせていただきたいと思っています。

公演情報はこちらをご覧ください。

玉三郎 八千代座「特別舞踊公演」への思い

▲ 和やかな雰囲気で行われた製作発表記者会見
写真左から安孫子正松竹(株)専務、坂東玉三郎、中嶋憲正山鹿市長、古閑直子実行委員会代表

2009年07月29日

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