勘三郎、コクーン歌舞伎に声の出演

 6月6日に幕を開けた渋谷・コクーン歌舞伎第十二弾『盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)』で、中村勘三郎が声の特別出演を果たしています。

 芝居の大詰、いよいよラストに近づくところ、忠臣蔵外伝としての物語世界をつくり上げる演出として、なかば放心状態となりながら討ち入りに向かう源五兵衛(橋之助)の心に去来するのは義士たちの声、声、声...。それこそ、昨年11月以来、久々に舞台に響く勘三郎の台詞回し!

 これは5月の末、稽古場を訪れた勘三郎と演出の串田和美氏、出演者らの話のなかで、急遽、決まったサプライズ演出。6月に入ってから稽古場で行われた収録は、順調に進み、短時間で完了したそうです。

 舞台復帰への準備の中、その張りのある声には、長年、携わってきたコクーン歌舞伎への勘三郎の想いが込められています。ぜひ、劇場で耳を澄ませてみてください。


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2011/06/09