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勘太郎が新橋演舞場「中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露 二月大歌舞伎」への思いを語りました

勘太郎が新橋演舞場「中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露 二月大歌舞伎」への思いを語りました

 2月新橋演舞場では「中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露 二月大歌舞伎」が開催されます。昼の部では『土蜘(つちぐも)』の僧智籌実は土蜘の精と『河内山(こうちやま)』の松江出雲守、夜の部では『口上(こうじょう)』と『春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)』の小姓弥生後に獅子の精を勤める中村勘太郎が公演への思いを語りました。

中村勘太郎
 2月から新橋演舞場を皮切りに襲名披露公演が始まります。襲名を前にご挨拶廻りをしていますが、お配り物に記された「勘九郎」という名前を目にすると、いよいよ襲名だなと実感が湧いてきます。「勘九郎」という名は父(十八代目勘三郎)がずっと名乗っていて、憧れていた名前ですのでとても嬉しいのですが、同時に緊張感も徐々に増してきます。今回、昼の部では『土蜘』、夜の部では『鏡獅子』を勤めますが、踊り二つを襲名でと父に相談したところ「面白いね、お前らしいじゃないか」と言ってくれました。

 『土蜘』は3年前、浅草で勤めさせていただきましたが、最初に勧めてくれたのは父でした。立役の踊りの中でも独特で、踊りの技巧だけではなく全体から出る不気味さ、古怪さというものが必要な舞踊です。そういうお役をあまり勤めたことがなくてすごくやりたいと思っていましたし、(二世)松緑のおじ様の映像も目に焼き付いて憧れていたので、1カ月間勤める事ができて嬉しかった事をよく覚えています。特に最初の"出"のところはとても大切です。花道の七三に立つまでお客様に気がつかれなかった方もいるという逸話も残っていて、それを目指したいと思っていますし、以前より、最初の前シテなどでも厚みや重みが出せたらなと思っています。昼の部では『河内山』にも出演します。有難いことに、河内山宗俊を勤める仁左衛門のおじさまが「松江出雲守を勘太郎君に」と声をかけてくださいました・・・すごく嬉しいですね。

 『鏡獅子』も2度目ですが12年前の事ですのでほとんど初役のような気持ちです。その時は祖父(七世芝翫)に手取り足取り稽古を付けてもらいました。祖父には子どもの頃から様々な踊りを教えてもらいましたが、『鏡獅子』となると特に思い入れも深かったようで、本当に良く稽古をしてくれました。今回もその時に教えていただいた事を忠実にまもり、勤め上げたいと思っています。『道成寺』と並び女方の二大曲と言われることもありますが、『道成寺』の方は見せる踊り、白拍子花子が鐘の供養で坊主たちに舞えと言われ、それではやりましょうといって華やかに桜の中で舞います。ところが『鏡獅子』は江戸城の小姓弥生がいやいや連れ出されてお殿様の前で舞う舞踊です。そのように根本も違っているので、弥生の気持ちになって勤めることが大切だと思います。


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2012年01月18日

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